太陽光発電と太陽熱利用システムを山梨の特別養護老人ホームが設置

太陽光発電と太陽熱利用システムを特別養護老人ホームが設置

2011年07月06日(水)

毎日新聞サイトの6月25日山梨版記事「特養ホーム:太陽光で発電、太陽熱で暖房 大月に開業 /山梨」から一部を引用する。

太陽光と太陽熱を利用した特別養護老人ホーム「山美家(やまびこ)」が、大月市初狩町下初狩にオープンした。

太陽熱は、入居者棟など4ユニットの屋根に設置した集熱パネル(175平方メートル)で取り込む。その熱で空気を暖めて床下の蓄熱コンクリートに蓄えることで、建物全体を床から暖め、各室内の床噴出し口から微風となって吹き出す。このシステムは主に冬の暖房用として使用される。

春、夏、秋は「お湯採り」機能を活用する。熱い空気でお湯採りコイル内の不凍液を暖め、貯湯槽に循環させる。一つの貯湯槽で300リットルが30~50度の湯になり、風呂やシャワーなどに利用される。

太陽光発電では最大2万7000ワットの発電が可能。施設で使う電力の4分の1~3分の1分を賄える見通し。

設置費は集熱パネル約3400万円、太陽光パネル約1500万円。同施設は地域密着型で、入所定員29人、介護1以上で、大月市民に限っている。(C)毎日新聞

特別養護老人ホームに太陽光発電設備を設置した事例はあまり多くない。このブログでも、今年5月1日記事「特別養護老人ホームに太陽光発電」で書いたのみだ。特別養護老人ホームは経営の苦しい施設が多いので、なかなか太陽光発電の設置まで行えないのだ。

今日話題の山梨県大月市の特別養護老人ホームは、太陽光発電のみならず太陽熱も利用している。太陽光発電の出力は2万7000ワット、つまり27キロワットとのことなので、一般家庭5~7軒分の出力だ。この太陽光発電設備の設置費は約1500万円とのこと。割り算をすると、太陽光発電の出力1キロワット当たりの設置費用は約56万円となる。結構安い価格と思う。なお、このシステムで施設で使用する電力の1/4~1/3を賄える、とのことだ。

太陽光発電と一緒に設置された太陽熱システムはユニークなシステムのようだ。冬は、太陽熱を床下の蓄熱コンクリートに蓄えて床から建物を暖め、各部屋から温微風を吹き出す。冬以外の季節は、不凍液を暖める方式で太陽熱をお湯として利用する。冬は暖房、冬以外は太陽熱温水器のように太陽熱を利用する、あまり聞いたことのないシステムだ。この太陽熱利用システムは高価で、設置費は約3400万円、とのことだ。

太陽光発電と太陽熱利用システムで、この特別養護老人ホームはかなり高度に太陽エネルギーを利用していることになる。今後は一般家庭でも、太陽光発電のみならず太陽熱も有効に利用するシステムの設置が望まれる。


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