太陽光パネルと保水セラミックスで表面温度を下げる

太陽光パネルと保水セラミックス

2011年04月08日(金)

このブログの昨日の話題太陽光パネルに水を流して発電効率アップは、太陽光パネルの表面温度を下げるためパネル内部に水を流しその温まった水を温水として利用する、という話題だった。今日の話題も、太陽光パネルの温度を下げる話題だ。毎日新聞サイトの3月29日記事「太陽光発電:INAX・大同大、保水セラミックス実験 原発依存軽減へ一翼 /愛知」から一部を引用する。

冷やして効率アップ 原発依存軽減へ一翼担う

INAX(常滑市)は、高い保水性能と蒸発性能を持つ「保水セラミックス」を太陽電池の冷却に利用して、発電効率を向上させる実験を「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」(同市りんくう町)で開始した。原子力発電への依存を減らすことも期待されている。

大同大工学部の佐藤義久教授(電気電子工学)との共同研究。太陽電池は表面温度25度で最も発電効率が高くなるが、日差しの強い夏場は効率が1~2割落ちてしまう。

実験では、水を吸収しやすい毛細管を持つ保水セラミックスを太陽電池パネルの裏側に張り付けて散水。水が蒸発する際の気化熱を利用して太陽電池を冷やす。実験は2年間行い、大規模な太陽光発電所での実用化に結びつけるという。

太陽電池は2050年には、総発電量の1割の1億キロワットを占めると予測されている。佐藤教授は「発電効率を10%上げることで東日本大震災で不安視されている原発への依存を減らすことも期待できる」と話している。
...

常滑市のINAXの「保水セラミックス」を太陽光パネルに利用する。「保水セラミックス」は高い保水性能と蒸発性能を持つが、それは水を吸収しやすい毛細管がその構造中にあるためだ。

原理は、太陽光パネルの裏側にこの「保水セラミックス」を貼り付けて裏を散水すると、水が蒸発するときの気化熱で太陽光パネルの温度が下がる、という原理だ。画像のイメージだ。裏側から散水する必要があるので、陸屋根に太陽光パネルの架台を設置するタイプでないと設置は困難だろう。散水設備も必要なので、恐らくビルの屋根に設置することを想定していると思う。ということは、このシステムは大規模システム向きだ。

このような太陽光パネル表面温度を下げる技術は、今後多岐にわたって開発されるだろう。


QLOOK ANALYTICS