安城市の小中学校を対象とする省エネプロジェクト

安城市の省エネプロジェクト

2010年05月07日(金)

今日は愛知県安城市の話題。読売新聞サイトの5月6日記事「小中学校で省エネ 削減額の80%還元 愛知・安城市」から一部を引用する。

「地球にやさしい環境都市」を宣言している愛知県安城市。市立の全29小中学校で昨年から始めた省エネプロジェクトが成果を上げている。

プロジェクトは、学校ぐるみで省エネに力を入れてもらうため、電気、ガス、水道など光熱水道費を過去3年の平均よりも減らした場合、その削減額の80%を学校に還元するというもの。

ドイツで行われている「フィフティ・フィフティ・プロジェクト」を参考にしたが、ドイツでの還元率は50%。市環境首都推進課の天野竹芳課長は、80%とした理由を「節減意欲をさらに高めるため」と説明する。

1年目の昨年は各校とも7~12月の半年間を集計した。敷地内に風力と太陽光の発電システムを設置している安城北部小学校では、全校児童にわかるように太陽光発電の仕組みを紹介するパネルを設置。使ったエネルギー量を1か月ごとに掲示板に張り出し、児童の省エネ意識を高めることで、7~12月の校内の光熱水道費を、過去3年の同時期よりも5・2%削減した。
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全小中学校の光熱水道費(昨年7~12月)は計7500万円で、過去の平均より1000万円(約12%)少なかった。市の試算では、CO2排出を54トン削減したことになるという。

市は昨年度、削減率を5%程度と見込んで半年分の300万円を予算に計上していたが、予想を超えたため追加予算を組んだ。今年度予算には1年分でとりあえず600万円を計上している。天野課長は「昨年は、天候の関係でプール使用による水道代が減ったこともあるが、上々の結果だった。子供たちの意識をさらに高めたい」と話している。(C)読売新聞

安城市は「地球にやさしい環境都市」を宣言しているとのこと。そこで安城市のホームページを見たが、トップページを含め主なページを見た限りではこの宣言文は掲載されていない。そこで検索したところ、地球にやさしい環境都市宣言ページを見つけた。宣言は1998年と12年も前なのでトップページから埋もれてしまったのだろうか。さらに検索すると、この宣言を実現するため安城市環境基本計画を策定し実行しているようだ。具体策には欠けるようには思うが立派な内容と思う。

さて今日の話題は安城市の省エネプロジェクト。市のホームページ中にも「地球を守ろう!」学校省エネプロジェクトが掲載されている。

この省エネプロジェクトには市内の全29小中学校が参加。生徒・教職員が省エネに勤め節約できた光熱費の8割を学校に還元する、というユニークな制度だ。そして還元された報奨金の使途は児童会・生徒会で決める、ということもユニークだ。

このプロジェクトはドイツの類似プロジェクトを参考にしたそうだが、ドイツでは還元率50%なのに安城市では80%と、市の意気込みが感じられる。

このプロジェクトにより、昨年後半の半年で光熱費は約1000万円も節約できたそうだ。そして温室効果ガスは54トンも削減できたことになる。この節約は約12%に相当するとのことだ。省エネ意識を高めるだけで光熱費が1割も減らせるとは、驚きだ。この「バックマージン型」プロジェクトは効果があるとみなせる。なお市は、予想より削減率が高かったため追加予算を組んだそうだ。

ここで安城市の太陽光関連補助金を調べた。太陽光発電設置補助金は、1キロワット当たり7万円で、上限6キロワット。金額・上限とも、市町村レベルの太陽光発電設置補助金ではトップレベルだ。そしてさらに、この補助金の予算は2010年度は1億4000万円にものぼるのだ。市町村レベルでこの予算額は突出している。県でこの予算より少ないところもあるくらいだ。

また太陽熱利用システムへの補助金もある。こちらの金額は、集熱器の面積1平方メートル当たり1万6000円だ。こちらは利用者が少ないことを予想しているせいか、予算額は100万円だ。

ということで、安城市は環境対策にかなりの熱意をもっておりそれを政策にも反映していることがわかった。


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