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太陽光発電システムを無償設置

2010年01月27日(水)

朝日新聞サイト長野版の1月26日記事「無償で太陽光パネル設置/飯田」から一部を引用する。

国の環境モデル都市に指定された飯田市で、太陽光発電のパネルを無償で設置する「おひさま0円システム」が今年1月から始まった。太陽光発電を一般の個人住宅に普及させるのが狙いだ。市は事業者に資金面で協力する。こうしたシステムは全国でも珍しいという。募集の30件はすでに超えているが、31日まで希望者を募る。


事業の主体となるのは、エネルギーの地産地消を目指すNPO法人「南信州おひさま進歩」がつくった太陽光発電会社「おひさま進歩エネルギー」(飯田市、原亮弘社長)。

同社が、システムを希望する一般個人住宅に無償でパネルを設置し、この住宅に9年間電力を供給する。利用者は、電力の購入代金として、月1万9800円を同社に支払う。この契約を9年間続け、終了後、パネルは無償で住宅所有者に譲渡される仕組みだ。

利用者にとって、電力会社に支払う月々の電気代を節約できることに加え、余った電力を電力会社に売って利益を得ることもできる。

さらに譲渡される10年目以降は、発電分はすべて利用者の収入となる。試算では、設置後12年目ほどで、利用者が同社に支払ったコストの回収が可能という。パネルの耐久年数は20~30年程度という。

利用者住宅の屋根に取り付けるパネルは3・5キロワット。南向きで、パネル(約350キロ)の重さに耐えることができ、設置しても雨漏りしないことなどが取り付けの条件になる。

一般住宅で太陽光発電をする場合、3・5キロワットのパネルの取り付け費用は200万~250万円かかり、二の足を踏む人が多いという。原社長は「事業は市などとの協働なので、地球の温暖化防止に協力してくれる市民が参加してくれればありがたい」と話す。

飯田市は、奨励金と個人設置への国の補助金相当額をおひさま進歩エネルギー会社に交付し、財政支援する。
...(C)朝日新聞

飯田市の「おひさま進歩エネルギー」という会社のおひさま0円システムは全国でも聞いたことの無いユニークなシステムだ。ひとことで言うと、太陽光発電システムのレンタル、またはリースか。

この「おひさま0円システム」は次の要領だ。
(1)「おひさま進歩エネルギー」社はユーザ宅に3.5キロワットの太陽光発電システムを無償で設置する。
(2)ユーザは9年間、毎月19,800円を支払う。この9年間の太陽光発電の余剰電力の売電による利益はユーザ側。
(3)10年目にその太陽光発電システムはユーザに無償で譲渡される。以後ももちろん売電利益はユーザ。

毎月19,800円を9年間支払うということは、支払い総額は \19,800×12×9 = \2,138,400 となる。3.5キロワットの太陽光発電システムの設置には、記事にあるとおり通常は200~250万円かかる。かなり安く200万円としても、同社の利益は9年間で14万円弱。会社の事業としては全然うまみは無い。同社が自然エネルギーの普及に強い使命感を持っていることがよくわかる。なおこの事業には、もちろん飯田市が資金の面でバックアップする。

補助金を上手く使えばこのようなシステムが可能なのだ。これは大きな人気が出ることは間違いない。事実、申込みは枠を超えているそうだ。全国の自治体がこのシステムに追随することを強く望む。


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