高い変換効率の太陽電池の太陽光発電所がサウジアラビアに

高い変換効率の太陽電池の太陽光発電所

2011年07月12日(火)

朝日新聞サイトの7月12日記事「サウジに原発並み太陽光発電所 東大、シャープなど計画」から一部を引用。

東京大学やシャープなどが、サウジアラビアの砂漠で大規模な太陽光発電システムの実証実験に乗り出す。原子力発電所1基分にあたる100万キロワットの出力容量を持つ発電所を5年後をめどに完成させ、同国の主力エネルギー源としての活用を目指す。

変換効率の低さが課題だった太陽光発電で、今回の実証実験では効率の高い発電装置を導入。従来よりも規模を格段に大きくすることで、原子力発電に見劣りのしない主要なエネルギー源として存在感を高められるかが注目される。

東大は来月、原子力と自然エネルギー政策を統括する政府系の研究機関「アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市(KACARE)」と覚書を締結。シャープやプラント大手の日揮などが技術協力する。

東大とシャープはこの分野で以前から共同研究に取り組み、エネルギーを電力に変える変換効率で世界最高水準の42.1%を集光型の発電装置で達成した。(C)朝日新聞

サウジアラビアに出力100万キロワットの巨大な太陽光発電所が建設される。100万キロワットといえば1000メガワット、つまり1ギガワットだ。世界的にみてもこの規模の太陽光発電所はほとんど無いはずだ。これを建設するのは東京大学、シャープ等で、実証実験の位置付けのようだ。

この規模は原子力発電所1基分に相当する。これを実現するため、極めて変換効率の高い太陽電池を使用し、集光型とするようだ。

イメージ図を見ると、多くの鏡が真ん中右のタワー上部へ集光しているように見える。残念ながらその上部は描かれていないのでよくわからないが、ある面積を持った領域がありそこに高い変換効率の太陽電池が設置されているのだろうか。

また図左側の6枚のパネルは、その中にフレネルレンズが組み込まれているように見える。これは集光型の太陽電池パネルによくある形態で、レンズの集光部分に小さく高効率の太陽電池が設置されているはずだ。

上記引用記事によれば、東大とシャープはこの集光型太陽電池で変換効率42.1%を達成している、とのこと。これは高品質の単結晶シリコン型太陽電池の変換効率の約2倍にのぼる、信じられないほどの高い数字なのだ。

かつてはトップシェアだったシャープさん、このような高変換効率の独自技術で世界に勝負しよう、という作戦なのだろう。


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