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豊岡市のエコハウス

2010年01月25日(月)

今日は兵庫県豊岡市の話題。1月23日の読売新聞サイト記事「CO2半分モデル住宅 豊岡市23年度公開…太陽光に燃料電池」から一部を引用する。

兵庫県豊岡市は、地球温暖化防止を啓発する省エネ住宅「エコハウス」を同市城崎町の「ハチゴロウの戸島湿地」駐車場に建設している。太陽光発電装置や燃料電池、ペレットストーブを設置し、冬は日光が室内によく入るようにし、夏には夜間に冷えた空気を室内に取り込む構造にする。一般住宅よりも二酸化炭素(CO2)の排出を半減させるのが目標。3月末に完成させ、4月以降に公開する予定。

2007年度の家庭からのCO2排出量は、1990年度比で4割以上増加していることから、環境省が全国20か所で環境共生型住宅モデル整備事業を実施。豊岡市がこの事業に参加し、設計案を業者から公募で選び、昨年12月に基礎工事を始めた。

木造2階建て約165平方メートルで、間取りは5LDK。夏は蒸し暑く、冬は寒い豊岡盆地の気候に合うように、土壁や断熱材を使う。

「タカ」と呼ばれる吹き抜け空間を設け、日差しがよく入るようにし、温かい空気が天井から床まで循環するようにした。

夏は、窓に格子戸をつけて西日を和らげ、熱気は天井付近の窓から逃がすようにした。瓦と断熱材の間に設けた空間の空気が夜に冷やされると、屋内に入って涼しくなる工夫もされている。(C)読売新聞

豊岡市が省エネのモデル住宅「エコハウス」を建設している話題だ。

このエコハウスは、環境省のエコハウスモデル事業に基づく事業だ。エコハウスとは次の定義だ。

■エコハウスとは
地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。

環境省エコハウスモデル事業では、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つのテーマを基本的な考えとした上で、地域の特性を十分に活かした家づくりを目指しています。
1)環境基本性能の確保
(1)断熱 (2)気密  (3)日射遮蔽 (4)日射導入 (5)蓄熱 (6)通風 (7)換気 (8)自然素材

2)自然・再生可能エネルギー活用

3)エコライフスタイルと住まい方

4)地域らしさ

もちろんこの事業には環境省の補助金があり、それにより豊岡市はエコハウスを建設中だ。3月末に完成、4月から公開、の予定だ。

豊岡市のエコハウス地域推進協議会資料によれば、この設計は公募され12の応募があり、最終的に「いるか設計集団(神戸市)」が最優秀に選ばれた。その選定理由は次のとおりだ。

最優秀者は、高温多湿な気候に対応するため、古い家屋に見られる吹き抜けを暑気・湿気の排出ルートにし、1・2階の吹き抜けの空間を中心に部屋を配置し、住まいとしての開放感と暮らし方をよく考えた提案である。外観も、南西面の大きなガラス面に日除けとなる格子戸を組み合わせ、北東側には、蔵をイメージさせる小さな窓を配置し、日射対策と周囲の景観との調和も考慮されている。

また市のエコハウス推進地域協議会議事録によれば、このエコハウスの設計の特徴は次のとおりだ。

■エコを意識した設計の主なポイント
・バイオマス利用(ペレットストーブ・FF 式)
・太陽光発電、燃料電池
・工期を短縮するために土壁パネルを採用
・雨水利用、手押しポンプ(中水利用)
・自然素材の利用(木材、和紙、コリヤナギ、炭など)
・壁面緑化(北東に緑化スクリーン、エコハウスのファサード)
・エネルギー表示(広間に表示パネル)
・空気循環方式の床暖房(広間)、ほかは温水の床暖房
・格子による直射日光の遮断(8 月の西日を基準)
・吹き抜けには、冬の寒さ対策のため、障子の折戸で1階と2 階を区切る仕組み
にする。
■水害対策
・床上65cm で壁を区切り、冠水した場合、下だけの補修で済む。
・コンセントも高い位置に配置
・床板はムクの杉板
■その他設備
・エネファームとエコキュートの2つの設備を導入。比較が可能。
(使用時に切り替えが可能)
・照明は、LED と高効率タイプの蛍光灯を採用。
・スイッチを区分けて省エネできるようにする。
・1階の広間に、エネルギーの表示板を設置。

という特徴だ。これはモデルハウスなので通常の住宅よりはすこし大きく、また設備も過剰・重複している部分がある。通常のサイズ・設備のモデルハウスのほうが住民の参考になるのでは、と思った。そのほうが建築価格も参考になるだろう。このモデルハウスでは建築価格は参考にならない。

それにしてもこの事業を担当している豊岡市の担当課が「コウノトリ共生課」という名称には少々驚いた。豊岡市はコウノトリが飛来する町だったのだ。

最後に読売新聞への苦言。最初の引用記事のタイトル中に「CO2半分モデル住宅 豊岡市23年度公開」とある。これを見て2023年公開とはずいぶん先の話、と思ったのだがこれは元号だった。なのに記事本文中の年号はすべて西暦で元号表記は無い。これは読者を混乱させる。なおタイトルの平成23年度公開は、22年度の誤りではないか?記事を読むと、このエコハウスが公開されるのは今年4月なのだ。


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