太田市は太陽光発電の全戸設置計画を発表

太田市の太陽光発電の全戸設置計画

2011年06月15日(水)

群馬県太田市は太陽光発電の街として有名だ。このブログでも2回記事にした。最初は2010年1月12日記事「群馬県太田市の太陽光発電」で、新エネルギー・産業技術総合開発機(NEDO)が太田市で行った実験について書いた。その実験内容は、スマートグリッドの実験といえる内容だった。2回目は5月23日記事「群馬県自治体の太陽光発電設置補助金」中で、太田市は太陽光設置補助金制度が無く、市は太陽光発電設置の意欲が衰えたのか、と書いた。しかし、そのようなことは全然なかった。6月14日付けの朝日新聞サイト記事「群馬・太田を太陽光発電の街に 2万5千戸に設置構想」から一部を引用する。

群馬県太田市は、屋根に設備を設置可能な市内の住宅や集合住宅2万5千戸すべてに、太陽光発電を将来的に普及させることを目指す。清水聖義市長は13日、「おおたまるごと太陽光発電所構想」を発表した。

市や商工会議所が出資する一般財団法人「地域産学官連携ものづくり研究機構」が事業主体となる。今年度4千戸の設置を目指すという。

財団によると、一般家庭用の設備(3.6キロワット程度)の導入には、通常200万円程度かかるが、機構が大量購入することで、市民が100万円程度で導入できるようにするという。不足分は返済期間10年の融資をあっせんする。初年度、3千戸を募集する。

集合住宅は機構が設備を10年間リースし、その後無償譲渡する。こちらは初年度、1千棟を募集する。

太田市によると、同市は年間日照時間が約1100時間と長く、太陽光発電に適しているという。2001年度には、県内の市で最も早く設備設置に対する補助制度を導入した。現在までに、市内2500戸以上が設備を設置している。
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資源エネルギー庁は、「市域すべてに太陽光発電を取り入れる構想はあまり聞いたことがない」(新エネルギー対策課)という。(C)朝日新聞

同市はなんと、設置可能な住宅・集合住宅のすべてに太陽光発電設備を設置する構想を発表した。市内のすべてに太陽光発電を設置とは、引用記事最後の資源エネルギー庁コメントのとおり、聞いたことの無い話しだ。

この事業は、市などが出資する財団「地域産学官連携ものづくり研究機構」が行う。先ず、この財団が太陽光発電設備を大量発注することで、通常の半額近くで市民が購入できるようにする。

そして一般家庭用の場合、市民が導入する際の資金不足分は返済期間10年の融資を斡旋する。

また集合住宅の場合は同財団が設備を10年リースし、その後、無償譲渡する。これは集合住宅オーナーにとっては出資ゼロで済み、また10年後からは売電益も得られる、大変おいしい話だ。もちろん10年間に出資額プラスアルファは売電益で回収できると試算済みだろうが。

このやり方で、初年度の今年は一般住宅3000戸、集合住宅1000戸の計4000戸を募集し設置予定、とのことだ。

それにしても驚くのは、通常3.6キロワット出力の太陽光発電設備は約200万円かかるのに、大量発注で100万円まで価格が下がる、という点だ。ビジネスの常識からはちょっと信じがたい価格の安さだ。新興メーカーが実績のために身銭を切って引き受けたのではないか、と想像するが実際はどこのメーカーが引き受けたのか、非常に興味がある。


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