豊岡市のエコポイント制度は抽選券

豊岡市のエコポイント制度

2012年02月27日(月)

毎日新聞サイトの2月26日の但馬版記事「豊岡版エコポイント:環境商品の購入などで 市が抽選券を交付、7月から開始予定 /兵庫」から一部を引用する。

◇企業にも制度導入

豊岡市は来年度から、豊岡版エコポイント制度を導入する。環境商品の購入などに対して、賞品の当たる市民エコポイント券(抽選券)を市民に交付する。

制度は7月開始予定。商品の領収書などを市役所や総合支所に持参して申請すると抽選券がもらえる。住宅用太陽光発電システムやペレットストーブ購入に対して10枚程度、1カ月の電気代節約などエコ活動の申告に対し、1枚を交付予定。10枚で1回抽選できる。抽選は年数回の市のイベント会場などで予定、「コウノトリ育(はぐく)むお米」やペレットストーブが当たる。賞品は企業から協賛を募る。

同時に環境に優しい住宅建設を促すポイント制度も導入し、環境のまちづくりを進める。

地元産木材の使用、太陽光発電、雨水タンクなど市が推奨する「エコハウスモデルプラン」に適合する住宅を施工したり、環境保護活動をした工務店や建築大工に企業エコポイントを与える。

企業エコポイントは1ポイント1円分の金券。エコハウス1軒分の新築につき10万ポイント程度を予定している。企業エコポイント券が使えるのは13年度以降。電気自動車やペレットストーブなど業者らが環境商品を購入した際、ポイントに応じて市が補助金を支給する。

来年度当初予算案に関連経費67万円を盛り込む。(C)毎日新聞

兵庫県豊岡市は2012年度(つまり今年度)から「豊岡版エコポイント制度」を創設する。上記記事はその(あまりよくまとまっていない)紹介だ。詳細は市のホームページ中の「豊岡版エコポイント制度の導入」に詳しい。実際の開始は今年7月頃の予定とのこと。3年度にわたるプロジェクト。今年度の当該予算は約1100万円だが当初予算には67万円のみ計上だ。

このエコポイント制度は3つの柱がある。
(1)企業エコポイント
(2)市民エコポイント
(3)エコハウス補助金
の3つだ。一番興味のあるのは「(2)市民エコポイント」だが、これが実にケチくさい。エコ関連商品を購入すると、エコポイント件を1枚または10枚貰えるが、この券10枚で抽選会に参加できるのみなのだ。ハズレの場合の特典は無いようだ。

この券を貰える商品は次のとおり。

太陽光発電 10枚、ペレットストーブ 10枚、 エコハウス新築利フォーム 10枚
電気代節約 1枚

など。このエコポイントで消費意欲が沸くだろうか。少々疑問だ。

また「(1)企業エコポイント」は、企業がエコハウスの新築をしたりエコ的取り組みを行った場合にポイントを付与し、ポイントを取得した翌年以降に「エコバレー協力金」なるお金が支給される。ただこのポイントの詳細は不明だ。

「(3)エコハウス補助金」は、エコハウスを新築・リフォームした際に受け取れる補助金だ。県内産木材 12万円、自然素材の内壁材(土・漆喰・珪藻土)が8万円などの補助金だ。この補助金額はまあまあの金額だろう。またこのエコハウスの施主には前記のとおりエコポイントが付与される。そして施工した業者にも、前記企業エコポイントが支給される。

この制度全体を見ると、どうも市民よりも市内業者への補助のニュアンスが感じられる。

なお同市には太陽光発電設置補助金もある。2011年度分は昨年2011年11月上旬に予算に達して意終了したそうだ。2012年度の補助内容は、1キロワット当たり3万円、上限4キロワットだ。そして、市内業者の施工には1キロワットあたり1万円の上乗せで、かつ、市内産太陽光モジュールを使用した場合にはさらに1キロワットあたり1万円の上乗せがある。すべて条件を満たすと1キロワットあたり5万円となり、これは市町村レベルの太陽光発電設置補助金としては上位の金額になる。やはりここでも市内業者保護が顔を出している。

ここで興味を惹かれるのは、「市内産太陽光モジュールを使用した場合」から推察するに、同市には太陽光パネルの生産拠点があるらしいことだ。調べてみると、カネカの工場が豊岡市にあった。カネカの同工場では、薄膜シリコンやタンデム型の太陽光パネルを生産している。

まあ市内業者への補助がメインのエコポイント制度だが、もう少し市民の利益還元を考えても良いのではないだろうか。


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