ローソンの太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステム

ローソンの太陽光発電+蓄電池システム

2010年06月22日(火)

昨日に引き続き松山市の話題。少々前だが6月10日付の朝日新聞愛媛版記事「エココンビニ 発電も蓄電も」から一部を引用する。

◇松山でローソン 初の省エネ装置
 非常時、照明10時間維持

大手コンビニエンスストアのローソンは、太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を併用した新しい省エネシステムを9日、松山市の「ローソン松山東石井6丁目店」 に導入した。 二酸化炭素(CO2)削減や、災害時の非常電力として効果が期待できるという。 ローソンによると、コンビニエンスストアで蓄電池を用いた省エネシステムを導入するのは全国初という。

リチウムイオン蓄電池は、大和ハウスやシャープなどが出資したベンチャー企業「エリーパワー」 (東京都品川区) が開発。 従来品より安全性が高いとされるリン酸鉄リチウムを使用、最大で約10キロワットアワーを蓄えることが出来る。 蓄電池は店舗の裏に据えられた。

また、屋上には1枚約1・3平方メートルの太陽光発電パネルを56枚設置。 夏の晴天日なら、1日70~80キロワットアワーを発電でき、一般的な店舗の年間消費電力約19万キロワットアワーのうち、約1万キロワットアワーをまかなえるという。 蓄電池でためた分は、夜間や災害時の非常用電力として利用する。 外部からの電力が無くても店内の照明を約10時間維持できる。 さらに、LED化などで年間17%のCO2削減を目指す。
...
課題は、蓄電池の価格だ。導入には相場価格で約1千万円かかる。 エリーパワーは「昨年から稼働している川崎の工場などで量産化を進めることで、数年の内に半額程度に抑えたい」 としている。(C)朝日新聞

コンビニエンスストア各社は環境配慮型店舗の設置・転換を進めている。このブログの1月30日記事「コンビニに環境配慮店舗が登場」ではファミリーマートのそのような店舗を紹介した。その引用記事の最後に、ローソンも環境配慮型店舗の導入を進めている旨、記述があった。今日の話題はそのローソンの環境配慮型店舗だ。

このローソンの新店舗は、太陽光発電+蓄電池の大掛かりなシステムだ。太陽光発電は、1.3平方メートルの太陽光パネルを56枚設置とのこと。通常よりは少々小さめの太陽光パネルなので、1枚当りの出力を0.18キロワットと仮定すると、この太陽光発電システムの出力は 0.18キロワット×56枚≒10キロワットと計算できる。引用記事では、このシステムの年間発電量が約1万キロワット時、とのことなので、この数値からも出力は約10キロワットと推定できる。この電力で、コンビニの年間電力使用量の5%程度を賄える。

蓄電池システムは、リン酸鉄リチウムによる蓄電池で、最大10キロワット時の蓄電量とのこと。この蓄電された電力は、太陽の照らない夜間や、非常用電力として使用するとのこと。店内照明をLEDかしたこともあり、外部電力無しで店内の照明を約10時間維持できる能力だ。

このシステムは、エリーパワー社製。この会社については、このブログの昨年12月1日記事「神奈川県庁に太陽光発電による電気自動車充電スタンド」でも話題にした。

なんといってもこのようなシステムの難点は、蓄電池システムが高価であることだ。今回のコンビニクラスでは約1千万円かかるそうだ。エリーパワーでは数年の内に半値まで下げたい意向のようだ。企業努力に期待する。


QLOOK ANALYTICS