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中国東北部初の太陽光発電所

2009年11月16日(月)

今日は中国の話題。人民日報日本語サイトの11月5日記事「東北部初の太陽光発電所が稼動」から。

錦州濱海新区の西海工業区で3日、太陽光発電所の稼動式典が行われ、現代のハイテク技術を駆使したソーラーパネルなどが一堂に集まり、省内外の各界から参観者が訪れた。遼寧日報が4日伝えた。

錦州陽光エネルギー公司が建設した東北地区初の太陽光発電所は、総工費1200万元、敷地面積9045平方メートル、標準型ソーラーパネルとガラス構造のソーラーパネルのほか、屋根に取り付けるソーラーパネル、薄膜式ソーラーパネル、独立型太陽エネルギー路上照明などを採用。

発電所は今年7月に着工し、10月に竣工、電力消費は300キロワット、発電された電力は交流電力に転換され、西海工業区で利用される。年間発電量は約42キロワット時、400世帯の1年間の使用量に相当し、年間約130トンの石炭節約につながり、CO2排出量を252トン削減できる。(C)人民網日本語版

中国東北部に初めて建設された太陽光発電所が10月に竣工し11月3日に稼動式典が行われた、とのこと。

記事の訳がひどく、どのようなシステムか皆目わからない。想像だが、通常の結晶シリコン型太陽電池と薄膜型の2種類の体調電池が設置されているようだ。

「電力消費は300キロワット」とはまったくいいかげんな訳だ。太陽光発電所の話題でなぜ電力消費量なのか。ここは、出力300キロワットのシステム、と解釈しておく。中国はメガソーラーを建設中らしいが、この発電所の規模は小さい。

さてその次の訳がまったくわからない。「年間発電量は約42キロワット時、400世帯の1年間の使用量に相当」???。出力300キロワットの太陽光発電所の年間発電量が42キロワット時とはありえない。出力300キロワットのシステムなら、通常想定される年間発電量はだいたい300,000キロワット時、つまり300メガワット時程度だ。

ならば、1世帯の電力年間消費量が42キロワット時なのだろうか。日本では通常家庭の年間電力消費量が数千キロワット時なので、いくら中国一般家庭の電力消費が少ないとはいえ、42キロワットは少なすぎる。5ワットの豆電球を1年間つけっぱなしにするだけで約44キロワット時なのだ。

それでは、この発電所の出力は400世帯の1年間の使用量に相当、とのことから別の計算をする。発電所の(仮定)年間発電量300メガワット時を400世帯で割ると、1世帯当たりの年間電力消費量は750キロワット時、となる。これも日本の家庭よりは圧倒的に少なく、約85ワットの機器を1年間オンにした消費量だ。ただ中国東北部の一般家庭はこの程度の電力消費量なのだろうか。

仮定に基づき計算したが、どれもうなずける数字とはならなかった。これでは中国語紙の日本語サイトを作る意味がないだろう。


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