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カテゴリー:富山県

太陽光発電設置が義務の住宅団地

2012年03月29日(木)

北日本新聞サイトの3月24日記事「富山・婦中にエコ団地 年内完成予定、太陽光発電を義務化」から一部を引用する。

富山市婦中町のミニゴルフ場跡地に、省エネ型住宅に入居を限定する約140戸の「エコ住宅団地」が造成されることになった。年内の完成予定で、太陽光発電システム設置などを義務付け、団地全体で温室効果ガス排出量削減を目指す。市によると、太陽光などの設置を規定した団地は市内で初めて。原発事故などで環境やエネルギー問題への関心が高まる中、市と開発事業者は、次世代の宅地造成のモデルを目指していく考えだ。23日開かれた市都市計画審議会で地区計画を決定した。

予定地は同市婦中町上轡田と下轡田にまたがる約4・3ヘクタールで、数年前までミニゴルフ場だった。魚津市本江の井川不動産(井川源治社長)が開発事業者となり、既に土地を取得。計画では入居の条件となる建築協定に、2キロワット以上の能力を持つ太陽光発電システムの設置を盛り込む。各戸の駐車場を芝生化するなど敷地内の25%を緑化する協定も設ける。
...(C)北日本新聞

太陽光発電の設置が義務付けられた住宅団地、それも雪の多い富山市、という少々珍しい話題だ。

省エネ設備を備えた住宅を建設する「エコ住宅団地」の予定地=富山市婦中町上轡田 (C)北日本新聞

この「エコ住宅団地」は同市のミニゴルフ場跡地に造成される140戸の住宅団地。左の画像のとおり、ゴルフ場の雰囲気が残っている土地だ。この広さは4.3ヘクタール。この新住宅団地の土地購入の前提となる建築協定に出力2キロワット以上の太陽光発電システム設置の義務があるということが大きな特徴だ。いまどき出力2キロワットとは小規模過ぎる。今の平均は4キロワット弱と思われるが、4キロワットとすると全戸140戸で合計出力は560キロワットとなる。これは、太陽光発電所でもない地域での太陽光発電としてはかなり大きな出力だ。

この建築協定には他にも「エコ条項」がある。敷地の25%以上を緑化しなければならない、とのことだ。駐車場の芝生化を想定しているようだが、それだけでは25%にはならないだろう。南に面した庭のほとんどを芝生化する必要があるかもしれない。

このように太陽光発電システムの設置が義務付けられた住宅団地は、今後、全国で展開されることが予想される。


池の水を太陽光発電パネルに掛ける

2010年04月12日(月)

今日は富山県射水市の話題。読売新聞サイトの4月11日記事「日照時間少なくても大丈夫、水上式太陽光発電」から。

池の水を利用し、効率的に電力を供給できる水上式太陽光発電システムが、富山県射水市の「県民公園太閤山ランド」の人工池に完成した。

池の中に約13メートル四方のポリエチレン製土台を固定し、パネル86枚を並べて発電する仕組みで、富山県と、富山市の空調設備会社「日本空調北陸」が共同開発。暑い時期には、池の水をパネル全体にかけて冷却することで発電効率を高め、冬には積もった雪を解かすことができるという。

富山県は年間の日照時間が少なく、全国最多の山梨県の約7割。...(C)読売新聞

射水市の県民公園の池に設置された水上式太陽光発電システムは、発電効率を高めるために雪国ならではの工夫がしてある。それは、池の水を太陽光パネルにかけることだ。そのことで次の2つのメリットがある。
(1)夏は、太陽光パネルが冷却されることで発電効率が高まる。
(2)冬は、太陽光発電パネルに積もった雪が溶けることで太陽光発電が再開できる。

太陽電池の特性として、温度が上がると発電能力が下がる、ということがある。夏季は太陽光パネルの温度を下げることができれば発電効率が上がるので、池の水をかければそれが実現できる、というわけだ。また冬は、太陽光パネルの上に雪が積もると発電はゼロとなってしまうので、雪が積もらない工夫が望ましい。池の水を掛けて雪を溶かしてしまう、面白いアイデアだ。

引用記事にあったが、富山県の日照時間は全国最多の山梨県の7割程度と少ない。この日照時間の少なさに対応する工夫が「池の水」ということだった。

なおこの射水市には太陽光発電接地補助金がある。補助金交付要綱によれば、補助額は1件について5万円だ。1キロワットではなく1件についての額だ。市町村レベルの太陽光発電設置補助金の額としてはかなり少ないのが残念だ。

太陽光発電を利用した急速充電ステーション

2010年03月31日(水)

読売新聞サイトの富山版3月31日記事「充電ステーション県庁で一般に開放」から一部を引用する。

太陽光発電システムを備えた電気自動車用急速充電ステーションが30日、県庁敷地内で一般向けにオープンした。

130キロ・メートルの走行が可能な8割充電にかかる時間は30分で、家庭用電源の7~14時間から大幅に短縮。太陽光発電システムは充電設備を覆う形で設けられ、発電能力は600ワット。発電量を随時表示し、利用者に自然エネルギーを実感してもらう。充電設備自体は2月に完成したが、公用車の利用に限定していた。

高岡市役所でも30日、同ステーションの利用が始まった。市役所玄関前に造ったカーポート上と福岡庁舎屋上に太陽光発電システムを設置。発電能力は8・3キロ・ワットと10キロ・ワット。同ステーションは4月、富山市所有施設でも稼働する。2011年度までに県内11か所の設置が予定されている。(C)読売新聞

富山県庁敷地内に設置された電気自動車用急速充電ステーションが30日、一般向けにオープンした、という話題だ。このEV急速充電ステーションの能力は、8割充電に要する時間が30分。通常の家庭用電源からの充電に要する7~14時間に比べると大幅に速い。「急速充電」なので当然ではあるが。

この充電ステーションには太陽光発電システムが設置されている。ただ出力は0.6キロワットと、だいぶ低い。この出力では、発電量を表示してエコをPRする意味合いの方が大きいだろう。この充電ステーションについては富山県の電気自動車急速充電ステーションページにも情報があった。それによると、この太陽光発電システムはこの引用記事には書かれていない大きな特徴がある。「光が透過する(透過率5%)シースルータイプの太陽光発電システム」とのことだ。光を透過する太陽電池はあまり一般的ではなく、はっきり言って珍しい。たった5%の光の透過であっても、0%透過とは下の明るさにはかなりの違いがあるだろう。このようなタイプの太陽電池は発電効率がそれほど良くないことが予想されるため、出力が0.6キロワットと小さいのかもしれない。ただ太陽電池は光のエネルギーの高々2割程度しか利用できないため、その残りが透過すれば極めて明るい太陽光発電システムとなるだろうが、それはさすがに困難なのだろう。

南砺市のグリーンニューディール基金

2010年03月03日(水)

このブログでは何回かグリーンニューディール基金について書いた。基金の金額は、県レベルでは、群馬の地域グリーンニューディール基金は8億円、千葉県のグリーンニューディール基金が8億4100万円、とどちらもほぼ同じ8億円だ。市レベルでは、鹿児島市のグリーンニューディール基金額は8780万円だ。

今日の話題は富山県南砺市のグリーンニューディール基金についてだ。毎日新聞サイト富山版の3月2日記事「南砺市:10年度当初予算案 総額534億2725万円 市債発行残高抑え /富山」によると、2010年度予算において

主な新規事業では、...
▽太陽光発電システムの設置などを行うグリーンニューディール基金の創設に1900万円
...(C)毎日新聞

とある。南砺市は2010年度にグリーンニューディール基金を創設するが、その基金額は1900万円だ。

前記の県レベルとは比較できないが、鹿児島市の8780万円とはだいぶ開きがある。そもそも基金を数年にわたって取り崩しながらエコ事業を行う、ということがグリーンニューディール基金の趣意と思うが、1900万円ではたいした事業はできないのではないだろうか。

そうはいっても、人口60万人の鹿児島市と、人口5万6千人の南砺市を同じ土俵で比較することはできないだろう。

なお南砺市は太陽光発電設置補助金の制度がある。補助金額は、1件5万円だ。1キロワットではなく1件についての金額だ。この金額も市町村レベルでは低い。

予算額が低い、と指摘するのは簡単だが、人口の少ない、つまり税収の少ない市町村の予算編成の難しさを垣間見ることはできる。

富山県の太陽光発電設置補助金

2010年02月12日(金)

富山県の太陽光発電設置補助金について調べた。先ず富山県の太陽光発電設置補助金ページによると、県の補助金は設置1件あたり5万円の固定額だ。1キロワット当たりではなく、1件あたり5万円。県レベルの太陽光発電設置補助金としては非常に少ない金額だ。

またこのページによれば、富山県内では富山市、高岡市、滑川市、黒部市、南砺市、射水市、入善町、朝日町で太陽光発電設置補助金の制度がある。

富山市の太陽光発電設置補助金の制度は2つある。一つは県と全く同一で、設置1件当たり5万円の補助額。もう一つはかなりユニークな制度で、

余剰電力を売電した量に応じて、一定額を交付します。
   1~12ヶ月:10円/kWh
  13~24ヶ月:7円/kWh
  25~36ヶ月:5円/kWh

という、売電した量に対する補助金で、3年を限度として1年毎にだんだん減ってゆく、という制度だ。これは非常におもしろい補助金制度だ。とはいえ、金額としては少ない。もし出力4キロワットにシステムの場合、年間発電量は約4000キロワット時程度と予想される。その1/4、つまり1000キロワット時が売電に回ったとすると、年間の補助金は初年度で1000キロワット時×10円 = 1万円。1年間で1万円の補助だ。これではいくらなんでも補助金が少なすぎる。富山市の発想としては、売電が多いほど自然エネルギーによる発電が実行された、とみなして補助金を多くする、ということだろう。それはそれで良い発想と思うが、住民が積極的に太陽光発電システムを導入したいと思うような補助金制度が必要だろう。

なお高岡市は1件当たり5万円の補助金制度のみだった。富山市は独自の制度はあるが他の市町村は県の制度を超えることはないようだ。県・市町村の古くからのヒエラルキーが富山県にはいまだに存在している、ということだろうか。


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