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カテゴリー:東京都

東京都の太陽光発電補助金が再開

2011年06月21日(火)

東京新聞サイトの本日、6月21日記事「太陽光発電の補助再開 都、震災受け きょうから募集」から一部を引用する。

都は二十一日から、住宅の太陽光発電導入の補助事業を再開する。昨年度でいったん取りやめていたが、東日本大震災を受け、電力確保のために再度、普及に力を入れる。

対象は、都内の一戸建て住宅やマンションなどに太陽光発電を設置する個人や法人。百万円を上限に、発電能力一キロワット当たり十万円を支給する。一般的な一戸建てのシステムの場合、発電能力は三キロワット程度。国や区市町村の補助金をもらう場合でも、併せて支給を受けられる。

二酸化炭素(CO2)排出削減の観点から都が二〇〇九~一〇年度に実施した補助事業では、約二万件の利用があったという。今回の補助は一二年度まで。都は「太陽光発電に関する問い合わせが増えており、関心が高まっている」とし、三万九千件の利用を見込んでいる。
...(C)東京新聞

東京都が太陽光発電設置補助金の制度を再開した。この補助金は昨年度で終了していたが、震災後の電力確保のため再開した、とのことだ。少し詳細な情報は、東京都のホームページ「東京都電力対策緊急プログラム 住宅用太陽光発電システムの補助事業の受付を開始します」にある。受付開始は本日、6月21日だ。

補助金額は驚く無かれ、1キロワット当たり10万円だ。これは自治体の補助額としては破格の高価格だ。

ただ、引用した新聞記事や都ホームページには補助金の上限は書かれていない。対象は一般家屋のみならず集合住宅や法人も可、とのことなので、各々の上限があるはずなのだが。

引用記事によれば、この補助や来年度、2012年度までで、計3万9千件の利用を見込んでいる、とのことだ。

もし5キロワットの太陽光発電設備を新設するとき、都からは50万円もの補助金が得られる。他に国や区市町村の同補助金との併用も可とのことなので、設置者の負担額はかなり少なくなり、売電で元を取るまでの年数もかなり短くなることが予想できる。

都民の皆さん、この補助金を貰って太陽光発電設備を設置しましょう。

太陽光発電が寄付で小学校に設置

2011年04月28日(木)

今日は東京都羽村市の話題。朝日新聞サイト4月19日記事「校舎で太陽光発電 環境学ぶ教材に」から一部を引用する。

羽村市立栄小学校(栄町2丁目、島田定校長)に、保護者らが募った寄付金などで太陽光発電装置が設置された。福島原発の事故の影響で節電の取り組みが進む中、同小は「子どもたちが環境について学ぶいい教材になる」と期待する。

市の地球温暖化対策の計画を作るため議論を重ねていた市環境審議会の委員らによる市民グループが昨夏、「計画だけでなく具体的に動こう」と、市内の学校に太陽光発電装置を設置するよう市に提案。環境教育に力を入れてきた栄小が設置場所に決まった。

同小PTAも賛同。東京電力などの寄付金でつくるグリーン電力基金から200万円の助成金を受け、さらに寄付を募ったところ、目標の100万円を上回る284件137万6千円が集まった。子どもたちから1口千円の寄付があったほか、保護者や地域の人、さらに学校近くの企業から大口の寄付があったという。

今年に入り、学校の屋上に36枚のパネルを取り付け、2月から発電できるようになった。発電能力は4キロワット。日が照ってたくさん発電すれば、東京電力から受ける電力の供給が減らせるという。装置は同小PTAらでつくる「栄小太陽光発電をすすめる会」実行委員会の所有。4年後に市に寄贈する予定だ。
...(C)朝日新聞

同市の小学校に、寄付などにより太陽光発電設備が設置された。ベースはグリーン電力基金からの200万円の助成金で、残りは寄付金。寄付目標は100万円だったがそれを上回る寄付が、PTAや地域から集まった、とのことだ。

引用記事によれば、グリーン電力基金は東京電力などからの寄付金による基金とか。(この福島原発事故の折り、「東京電力」の文字を見ると非常にムカつくのは私だけだろうか。。。)

設置された太陽光発電設備は校舎の屋根に設置されている。太陽光パネルの数は36枚で、出力は4キロワット。ということは、割り算をすると、太陽光パネル1枚当たりの出力は0.11キロワット、となる。これは、かなり小さな値だ。画像を見ると、太陽光パネルは屋上に水平に設置されている。傾斜しないと、発電量は若干小さい。また、効率は低いが価格の安い太陽光パネルを使用しているのかもしれない。さらに、太陽光パネル1枚の面積は、標準的な太陽光パネル面積の1.5平方メートルより小さいのかもしれない。それやこれやで、1枚当たりの出力が大分低い、と予想できる。

HIT太陽電池とリチウムイオン電池を装備の駐輪場

2010年05月18日(火)

このブログの3月18日記事「太陽光発電を利用した電動アシスト自転車のレンタサイクルポート」で、世田谷区が設置したレンタサイクルポートについて書いた。今日はその詳細記事だ。5月17日付けのSankeiBizサイト記事「三洋電機 ソーラー駐輪場 効率高い電池で自転車を充電」から一部を引用する。

太陽光発電で蓄えた電気を電動自転車に活用する三洋電機の「ソーラー駐輪場」が今春、世界で初めて東京都世田谷区で実用化された。駐輪場の屋根に取り付けたソーラーパネルで発電した電気をリチウムイオン電池にため、電動自転車のバッテリーに充電するシステムで、自然エネルギーを十二分に生かすエコロジーな取り組みだ。

システムの中核は、セル(素子)変換効率が19.7%と量産レベルで業界トップクラスを誇る「HIT太陽電池」と、効率よく電気を蓄える「大容量リチウムイオン電池」。
...

◆小型、軽量、長寿命

...HIT太陽電池はアモルファス非搭載のものより年間平均で7%ほど効率が高いという。

一方、大容量リチウムイオン電池は円筒型の電池を一つのユニットに数十本から数百本組み込んだもので、電気の並列・直列制御技術や「熱マネジメント」などの独自技術を駆使することでシステムの完成度を高め、量産化に成功した。6ユニットからなる世田谷区のシステムでは、1ユニット当たり312本の電池を搭載。また、これまで大型電源の主役だった鉛電池と比べ、リチウムイオン電池はセルベースで3、4倍のエネルギー密度があることから、システム全体の体積はほぼ半分、重さも約3分の1で済み、小型軽量化を図れたという。鉛電池より充放電効率が高く、寿命が長いのも特長の一つだ。

◆緊急時の電源にも

世田谷区のソーラー駐輪場は、京王線桜上水駅と東急田園都市線桜新町駅近くの2カ所。それぞれの屋根に長さ142センチ、横89センチの太陽電池パネルを36枚を設置し、発電容量は住宅なら2戸分の電力をまかなえる7.56キロワット。リチウムイオン電池に貯めた電気は、レンタル用の電動自転車の充電だけでなく、夜間の照明にも使う。...

電動自転車は、走りながら充電できる同社の「エネループバイク」。3時間程度で満充電となり、実走行では30キロ程度をサポートできるという。2カ所のソーラー駐輪場に40台ずつ配置したほか、太陽電池を備えていない別の駐輪場にも20台を用意した。
...(C)SankeiBiz

前回ブログではこの太陽光発電システムの詳細は不明だったが、今回記事で三洋電機のHIT太陽電池によるシステムであることがわかった。前回引用記事と太陽光パネルのサイズ・枚数は異なり、142cm×89cmの太陽光パネルが36枚設置されている。この太陽光パネルがHITではなく通常のものと仮定すると、通常は1.5平方メートルの出力が約0.2キロワットなので出力は約6キロワットとなる。実際は能力の高いHIT太陽電池なので、出力は7.56キロワットにも及ぶ。この数字からHITの高い能力がわかる。

また前回記事には無かったが、このシステムには大容量リチウムイオン電池も組み込まれている。この用途は電動自転車の夜間の充電のみならず、照明にも使われる。このリチウムイオン電池は1ユニット当たり312本のリチウムイオン電池で、計6ユニット設置された。これも三洋電機の製品だ。リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いため、鉛蓄電池に比べ体積は半分となり、また重さは1/3だ。これは狭い東京でのシステムには大きなメリットだろう。

またレンタル用に準備された電動自転車はやはり三洋電機のエネループバイクで、走りながら充電する能力がある。約3時間でフル充電となり、30Km程度を電動アシストで走行できるそうだ。

それにしても三洋電機はこの不況にもかかわらず売り上げは増大しているようで、パナソニックに買収された効果はかなりあったのではないだろうか。

葛西水再生センターは追尾式の太陽光パネル

2010年04月15日(木)

東京新聞サイトの4月14日記事「太陽とくるり 都の下水施設に「追尾型」発電設備」から。

東京都は、太陽の向きに合わせてパネルが回転する新型の太陽光発電設備を下水処理施設「葛西水再生センター」(江戸川区)に設置し、今月から稼働させた。「一軸追尾」と呼ばれる仕組みで、固定型に比べて発電効率を向上できるのが特長だ。大規模な実用化は全国初という。

都下水道局によると、パネルは追尾型が二千二百六十八枚、固定型を合わせ計三千八百三十六枚。一年間で、一般家庭百六十世帯の年間電力使用量に相当する五十九万キロワットを生み、センターを運営する電力の一部に充てる。(C)東京新聞

江戸川区の葛西水再生センターの太陽光発電システムが稼動した、というニュースだ。この太陽光発電設備の一部は、太陽の位置に合わせて太陽光パネルの向きを変える追尾式だ。太陽光パネル3836枚中2268枚が追尾式というから、約6割の太陽光パネルが追尾式だ。

この追尾式は「一軸追尾」という追尾方式。二軸あればパネルはすべての方向を向くことができるが、一軸とのことなので、太陽の高度に合わせて向きを変える方式だ。内部のコントローラソフトは、設置場所の緯度経度と日時から太陽高度を計算し、それに合わせてパネルの向きを最適な向きに動かしている、と予想できる。

このニュースは東京都のサイトにもあった。葛西水再生センターのページによれば、この太陽光発電システムの出力は490キロワット。ということは、引用した東京新聞の記事は誤りだ。引用記事中、"五十九万キロワット"ではなく"五十九万キロワット時"と、単位が違っている。

3836枚の太陽光パネルで出力490キロワットということは、太陽光パネル1枚当たりの出力は割り算すると約0.13キロワットとなる。サイズにもよるが通常の太陽光パネル1枚の出力が約0.2キロワットであることを考えると、能力は低い。これは、東京都のニュースページによれば、この太陽光発電パネルが"従来の多結晶型に比べシリコンが100分の1に削減できる「薄膜太陽電池」"を使用していることによる。シリコン薄膜型太陽電池は、シリコン使用量が少ないため価格は安いが能力は落ちる。

なお東京都の最初のページによれば、このセンターにはNaS(ナトリウム・硫黄)電池による蓄電システムが備えられている。2400キロワットの出力を7時間持続できる性能とのことなので、これは大規模な蓄電システムだ。

最後に、この太陽光発電システムはどのメーカーの物かが気になる。ネットで調べたところ、かなり古い記事だが日経サイトの2008年5月20日記事「シャープと都下水道局,新型太陽電池システムの実証実験を開始」を見つけた。タイトルのとおり、このシステムはシャープが作ったものだった。このシステムは、シャープと東京と下水道局が共同で実証実験を行っていたのだ。シリコン結晶型太陽電池がメインのシャープが薄膜型太陽電池、ということが面白い。もちろんシャープはいまは積極的に薄膜型の生産を始めているが、2008年の当時はそうではなかったはずだ。この薄膜型太陽電池は、タンデム構造の薄膜シリコン型太陽電池、とのことだ。また追尾式にすることで、年間出力が1割程度増える、ということもこの記事からわかった。追尾式にすることで1割の出力増ということは、追尾式にすることがコスト的にメリットがあるのか、難しいところだろう。

既存の高層ビル屋上の太陽光発電

2010年03月29日(月)

3月29日付けの毎日新聞サイト記事「伊藤忠:本社ビルに太陽光発電 3.5フロア分電力量」から。

伊藤忠商事は29日、東京都港区の東京本社ビル屋上に太陽光発電システムを設置し、報道陣に公開した。高層ビルの屋上としては国内最大級で、新築高層ビルの屋上に同システムを設置するケースはあるが、既存高層ビルへの大規模設備の設置は初めてだという。伊藤忠は、一般家庭に比べ普及が遅れている企業や公共団体に、同システムを売り込む考えだ。

東京本社は、地上22階建て、高さ約90メートルで、80年に完成した。太陽光パネル850枚をクレーンでつり上げ、519平方メートル敷き詰めた。隣接する低層の商業施設屋上と合わせ、民家で30軒分、同ビルでは3.5フロア分の照明の電力量にあたる100キロワットの発電容量がある。

事業費は1億4000万円で、うち環境省から3000万円の補助金を受けた。年48トンの二酸化炭素(CO2)削減効果があるという。(C)毎日新聞

伊藤忠商事の東京本社屋上に大規模な太陽光発電システムが設置された話題だ。出力は100キロワット。既存の高層ビルにこのような大規模な太陽光発電システムの設置は国内で初めて、とのことだ。

高層ビルの屋上に設置したため、太陽光パネルをクレーンで吊り上げて設置。ということは設置費用がかさんだことが予想できるが、やはり総工費は1億4千万円で、1キロワット当たりの設置単価は140万円と一般住宅用の約倍の設置費用だ。

この出力100キロワットのシステムは、太陽光パネル850枚で設置面積は519平方メートル、とのことだ。この数字からいろいろなことがわかる。

まず、太陽光パネル1枚の面積は、519平方メートル÷850枚 ≒ 0.6平方メートルで、通常の太陽光パネルの面積1.5平方メートルよりはずいぶん小さい。小さい太陽光パネルを使用して隙間がほとんど無いように無駄なく配置した、ということだろうか。

また太陽光パネル1枚当たりの出力は、100キロワット÷850枚 ≒ 0.12キロワットで、通常の太陽光パネルの約半分の出力だ。1枚当たりの面積が小さいのでこれも当然の結果だ。

さらに、この519平方メートルに通常の太陽光パネル(面積1.5平方メートル、出力0.2キロワット)を設置した、と仮定すると、仮定の出力は 519平方メートル÷1.5平方メートル×0.2キロワット ≒ 69.2キロワットとなる。実際には出力は100キロワットだ。ということは、この伊藤忠商事の本社ビル屋上に設置された太陽電池は、通常より変換効率が良い、ということになる。太陽光パネルは小さく、かつ変換効率が良い、がこのシステムの特徴だ。なので、高価になるのも当然かもしれない。


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