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カテゴリー:長野県

下水処理場に太陽光発電

2012年03月08日(木)

信濃毎日新聞サイトの3月6日記事「諏訪湖流域下水道で太陽光パネル設置検討へ 」から一部を引用する。

(長野)県は5日、県有施設の屋根などを活用し、太陽光発電施設を設置・売電する民間事業を誘致する来年度事業で、諏訪市豊田の諏訪湖流域下水道豊田終末処理場をモデル施設に、太陽光パネルが設置できるかなどを検討すると明らかにした。早ければ来年度中に設置事業者を募る考えだ。

同事業は、7月に始まる太陽光など再生可能エネルギー固定買い取り制度を追い風に、市民が出資する発電事業者が複数の県有施設に太陽光パネルを設置して売電する「分散型メガソーラー構想」(県温暖化対策課)。来年度は、同処理場の水処理施設の上に広がる約3ヘクタールの緑地の耐荷重強度などを調べ、太陽光パネルを何枚程度設置できるかを検討。同課は「まとまった活用スペースがあり、設置可能性が高い」としている。

県は来年度当初予算案に調査委託費509万円を計上。諏訪地域の県立高校や県諏訪合同庁舎などでの調査も考えている。5日の県会環境委員会で明らかにした。

太陽光発電の事業者誘致で県は、施設の目的外使用を制約している関連法の緩和や、税制・金融上の支援が受けられる内閣府の総合特区制度の申請も視野に入れている。(C)信濃毎日新聞

長野県は、太陽光発電ビジネス事業を誘致する検討を始めた。具体的には、下水処理場に太陽光発電パネルが設置できるかどうかの検討だ。そのための調査費約500万円を予算計上した。

諏訪湖流域下水道豊田終末処理場 (C)信濃毎日新聞

場所は、諏訪市豊田の諏訪湖流域下水道豊田終末処理場。左の画像のとおりで、水処理施設の上に約3ヘクタールの緑地が広がっている。太陽光パネルと架台の重みに同施設が耐えられるかの耐荷重強度の調査を行う、としている。その結果により何枚の太陽光パネルが設置できるかが決定でき、そうすると出力が決定できる。

また県は、この下水処理場以外にも、県立高校や県合同調査への太陽光パネルの設置も検討しているとのことだ。

この推進のためには、施設の目的外使用を禁止している関連法の緩和も必要になるようだ。そのため、いわゆる特区の申請も検討している。このあたり、各自治体がいちいち特区申請ではなかなか話が進まないので、自然エネルギーによる発電関連は目的外使用を緩和するよう、国が法整備を進めるべきだろう。


太陽光発電による充電機能付き照明灯

2011年07月25日(月)

信濃毎日新聞サイトの7月23日記事「箕輪町の13社が災害時を想定した太陽光発電の照明灯開発 」から。

(長野県)上伊那郡箕輪町内の電子部品製造など13社でつくる「箕輪エコエコ研究会」が、太陽光発電で光る照明灯「あいテラス」を試作、22日に町役場隣の広場に設置した。東日本大震災を受け、災害時に電力供給が止まっても明かりを絶やさないように―と、避難所となる場所での利用を想定。集まった人たちが腰掛けて話せるよう、ポールの周りに八角形の板を付けた。

照明灯は高さ3メートル。ポールの上部に太陽光発電パネルと発光ダイオード(LED)灯を取り付けた。太陽光パネルは最大出力40ワットで、ポール下部のバッテリーに蓄電。フル充電で二つのLED灯を28時間点灯させることができる。バッテリーから携帯電話やパソコンなどに充電も可能だ。

...試作品は今月末まで設置。訪れた人の意見を聞いて改良を加え、「箕輪町発」の防災関連製品として10月に発売したい考えだ。(C)信濃毎日新聞

長野県箕輪町の13社でつくる「箕輪エコエコ研究会」が太陽光発電による照明灯を設置した、というニュースだ。この照明灯の外観は画像のとおり。太陽光パネルの出力は40ワットで、下部にはバッテリーがありそれに充電する。LED灯が2つ付いており、フル充電で28時間も点灯可能、という性能だ。また、このバッテリーから携帯電話やパソコンなどへの充電も可能とのことなので、外部出力用のコンセントが付いていると思われる。

このグループは、2009年にも同様の照明灯を公園に設置している。そのときの記事が「信州LiveOn」サイトの2009年7月30日記事にあった。元記事はやはり信濃毎日新聞で、次の内容だ。

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会員たちは箕輪ブライトプロジェクトが開発した「ソーラー式照明灯1号機」(高さ約2・5メートル)を組み立て、事前に掘った穴に設置。上部に太陽光発電パネル(最大出力14ワット)を備え、パネルの下に白色発光ダイオード(LED)の照明(消費電力1ワット)が2個ある。バッテリーのほか、電力量を調整する装置があり、周囲が暗くなると点灯する仕組みだ。...(C)信州LiveOn、信濃毎日新聞

約2年前にも同種の照明灯を設置している。ただ性能はだいぶ低く、太陽光パネルの出力は14ワットだ。LED灯が2つと、バッテリー内蔵は今回と同様だ。ただ記事からは、外部コンセントは無いように思える。

今回の照明灯は試作品で、防災関連製品として10月に発売、とのことだ。

太陽光発電で歩くロボット

2011年05月09日(月)

太陽光発電で動く2本足ロボットの話題。信濃毎日新聞サイトの5月3日記事「二足歩行ロボットが諏訪湖畔で歩行実験 一周16キロ目標 」から一部を引用する。

諏訪東京理科大(茅野市)システム工学部機械システム工学科の市川純章准教授(42)と学生たちが2日、太陽光発電で動かせる人型の二足歩行ロボットに諏訪湖を一周させる実験を始めた。ロボットの活動範囲の拡大と性能向上に向け、屋外で必要な機能や強度、消費電力などを確かめる。約16キロの湖畔ジョギングロードを数日で歩き切るのが目標。はかま姿でゆっくりと歩く姿は観光客の注目も集めた。

市販のキットに発泡ウレタンで作った顔、衣装を付け、体長40センチ、重量約1・5キロ。発電パネルを荷車のように引きながら最高時速1・4キロで歩く。学生がコントローラーで直進や旋回、屈伸などのさまざまな動きを操作した。
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石畳のある同市湖岸通りの諏訪湖間欠泉センター近くの「難所」では石と石の隙間に足を取られ、何度も転倒。立ち上がり、再び車を引いて歩き出すと、見ていた人から「頑張ってるなあ」との声も。操縦した4年生の酒井理江さん(21)は「試運転をした教室は平たんだったけれど、屋外では至る所に段差があって難しい」と話した。

初日はモーターの故障に、予想以上に転倒するトラブルも重なり、進んだのは予定の半分の3キロ。市川准教授は「問題点を修正し、連続して歩く時間を延ばしたい。人間の指示や操作を極力少なくして動かせるロボットを作るのが最終目標」と話していた。(C)信濃毎日新聞

どのようなシステムかはこの画像のとおりだ。2本足で歩くロボットは市販のキット。それに顔や羽織袴を着せ、太陽光発電パネルを載せたリヤカーを引かせる。これは諏訪東京理科大の研究室の実験だ。まあ、実用よりは学生の実験、という感じだ。

このロボットを、諏訪湖1週ジョギングコースの16キロを歩かせる実験だ。実際の道路では段差や石の隙間に足を取られて何度も転倒し、初日は3キロしか進むことができなかったそうだ。

この研究室は機会システム工学が専門なので、太陽光発電ではなくロボットのソフトやコントローラがメインテーマだろう。学生達、二本足ロボットで通常の道を歩かせることがいかに難しいか、また人間の歩行システムがいかに優れているか、実感したことと思う。

飯田市に建設される中部電力のメガソーラー

2010年02月25日(木)

電力会社はメガソーラーを全国で建設中だ。このブログでも、東京電力や関西電力のメガソーラーを何回か話題にした。今日は中部電力のメガソーラー。朝日新聞サイトの日刊工業新聞2月24日記事「中部電、第2のメガソーラーを長野・飯田に建設」から。

中部電力は23日、長野県飯田市と共同で大規模太陽光発電所「メガソーラーいいだ」(長野県飯田市)を建設すると発表した。同社の大規模太陽光発電所は2カ所目。年内に着工し、2011年に稼働する予定。出力は1000キロワット。投資額は10億円弱。年間約400トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減効果を見込む。

中部電は発電所の建設や運転などを行い、飯田市は発電所用地の提供やPR施設の建設などを行う。同社は出力7500キロワットの大規模太陽光発電所「メガソーラーたけとよ」(愛知県武豊町)を建設中で11年度に運転開始する予定。 (C)日刊工業新聞

中部電力の2つ目のメガソーラーは飯田市に建設される。出力は1000キロワット、つまり1メガワット。メガソーラーとしては小さい。ちなみに1つ目のメガソーラーは愛知県武豊町に建設中の出力7500キロワットの施設。こちらは充分にメガソーラーといえる規模だ。

その2つ目のメガソーラーの建設費は10億円弱、とのこと。出力は1000キロワットなので、1キロワット当たりの建設費は100万円弱となる。これはメガソーラーとしては結構高い価格だ。土地は飯田市が提供するので余計にそのように感ずる。メガソーラーとしては小規模なので、スケールメリットが出にくいのかもしれない。

太陽光発電システムを無償設置

2010年01月27日(水)

朝日新聞サイト長野版の1月26日記事「無償で太陽光パネル設置/飯田」から一部を引用する。

国の環境モデル都市に指定された飯田市で、太陽光発電のパネルを無償で設置する「おひさま0円システム」が今年1月から始まった。太陽光発電を一般の個人住宅に普及させるのが狙いだ。市は事業者に資金面で協力する。こうしたシステムは全国でも珍しいという。募集の30件はすでに超えているが、31日まで希望者を募る。


事業の主体となるのは、エネルギーの地産地消を目指すNPO法人「南信州おひさま進歩」がつくった太陽光発電会社「おひさま進歩エネルギー」(飯田市、原亮弘社長)。

同社が、システムを希望する一般個人住宅に無償でパネルを設置し、この住宅に9年間電力を供給する。利用者は、電力の購入代金として、月1万9800円を同社に支払う。この契約を9年間続け、終了後、パネルは無償で住宅所有者に譲渡される仕組みだ。

利用者にとって、電力会社に支払う月々の電気代を節約できることに加え、余った電力を電力会社に売って利益を得ることもできる。

さらに譲渡される10年目以降は、発電分はすべて利用者の収入となる。試算では、設置後12年目ほどで、利用者が同社に支払ったコストの回収が可能という。パネルの耐久年数は20~30年程度という。

利用者住宅の屋根に取り付けるパネルは3・5キロワット。南向きで、パネル(約350キロ)の重さに耐えることができ、設置しても雨漏りしないことなどが取り付けの条件になる。

一般住宅で太陽光発電をする場合、3・5キロワットのパネルの取り付け費用は200万~250万円かかり、二の足を踏む人が多いという。原社長は「事業は市などとの協働なので、地球の温暖化防止に協力してくれる市民が参加してくれればありがたい」と話す。

飯田市は、奨励金と個人設置への国の補助金相当額をおひさま進歩エネルギー会社に交付し、財政支援する。
...(C)朝日新聞

飯田市の「おひさま進歩エネルギー」という会社のおひさま0円システムは全国でも聞いたことの無いユニークなシステムだ。ひとことで言うと、太陽光発電システムのレンタル、またはリースか。

この「おひさま0円システム」は次の要領だ。
(1)「おひさま進歩エネルギー」社はユーザ宅に3.5キロワットの太陽光発電システムを無償で設置する。
(2)ユーザは9年間、毎月19,800円を支払う。この9年間の太陽光発電の余剰電力の売電による利益はユーザ側。
(3)10年目にその太陽光発電システムはユーザに無償で譲渡される。以後ももちろん売電利益はユーザ。

毎月19,800円を9年間支払うということは、支払い総額は \19,800×12×9 = \2,138,400 となる。3.5キロワットの太陽光発電システムの設置には、記事にあるとおり通常は200~250万円かかる。かなり安く200万円としても、同社の利益は9年間で14万円弱。会社の事業としては全然うまみは無い。同社が自然エネルギーの普及に強い使命感を持っていることがよくわかる。なおこの事業には、もちろん飯田市が資金の面でバックアップする。

補助金を上手く使えばこのようなシステムが可能なのだ。これは大きな人気が出ることは間違いない。事実、申込みは枠を超えているそうだ。全国の自治体がこのシステムに追随することを強く望む。


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