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カテゴリー:兵庫県

淡路島にメガソーラー

2012年03月23日(金)

神戸新聞サイトの3月23日記事「国内最大級メガソーラー計画 淡路で始動」から一部を引用する。

最大出力4万キロワット(40メガワット)の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を淡路市に整備する計画を、東京の発電大手ユーラスエナジーホールディングスが22日、発表した。年間発電量は国内最大級で、淡路市の総世帯の67%に当たる約1万3千世帯の使用電力に相当するという。今秋に着工し、2013年度内の操業を目指す。(敏蔭潤子)

ユーラス社は国内最大手の発電会社。1987年から世界各国で風力・太陽光発電を展開し、現在の発電容量は全世界で風力が計208万キロワット、太陽光は4万9千キロワットになる。太陽光発電は韓国と米国で操業するが、日本では初めて。

昨年8月、太陽光や風力などで発電した電力の全量買い取りを電力会社に義務付ける再生エネルギー特別措置法が成立。同社など複数の企業が、日照時間が年間2150時間を超える国内有数の日射量に恵まれた淡路島に注目した。

同市佐野・生(いく)穂(ほ)地区にある関西国際空港建設用の埋め立て土砂が採取された約140ヘクタールを視察。周辺住民ら約150人の地権者でつくる「津名開発組合」が事業実績のある同社を選んだ。

同社は60ヘクタールを借り、発電した電力を関西電力に全量販売し、地権者に借地代を払うことで基本合意した。

...(C)神戸新聞

淡路島に日本最大級、出力がなんと40メガワットのメガソーラーが建設される。2013年度中の操業を目指すとのことだが、その操業開始の時点でも日本で数番目の規模のメガソーラーだろう。この発電所の電力は、淡路島の総世帯の67%の使用電力に相当するということからもその規模の大きさを伺い知ることができる。

これは完全な太陽光発電ビジネス。建設するのは、ユーラス社だ。同社は日本においては太陽光発電よりは風力発電の大手会社として有名だ。同社は世界規模で発電事業を展開しており、風力発電は全世界で計約2ギガワット、太陽光発電は計約49メガワットとのことだ。圧倒的に風力発電に強い会社と言える。そして太陽光発電は韓国と米国で操業しており、日本での操業はこの淡路島が初めてとのことだ。

淡路市総世帯の電力使用量の6割以上を発電するというメガソーラーの建設予定地=22日午前、淡路市佐野 (C)神戸新聞

建設場所は左の画像の場所で、関西国際空港建設用の埋め立て土砂が採取された場所だ。その中の60ヘクタールを借りて太陽光発電を行う。この淡路島は日照時間が長いため複数の会社が着目している場所だ。そしてその場所の地権者組合は、発電ビジネスに実績のある同社を選んだ、という経緯だ。

まだ売電単価が決まっていないため全国的には事業の詳細は決まっていないメガソーラープロジェクトがいくつかあるようだが、数ヵ月後に単価が決まれば、今日の記事の規模、いや、それ以上の規模のメガソーラーの計画が公表されることが予想される。


豊岡市のメガソーラー

2012年03月02日(金)

一昨日(2月29日)、当サイトをリニューアルしました。デザインを大幅に変更(2カラムを3カラムに変更)し、全記事一覧ページや県別一覧ページを新設しました。今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。

さて今日の話題は、当ブログの前回記事豊岡市のエコポイント制度に続いてまた豊岡市の話題だ。毎日新聞サイト但馬版の2月25日記事「豊岡市:太陽光発電所を整備、メガソーラー実現へ 日高で来春操業 /兵庫」から一部を引用する。

豊岡市は来年度、太陽光発電所を同市日高町山宮に整備する。年間日照時間が神戸市の7割という不利な条件を抱える豊岡だが、中貝宗治市長は「日本全体が再生可能エネルギーの導入を進める中、条件が不利だからといって環境都市を目指す豊岡が取り組まないわけにはいかない。むしろ技術開発などを進め、不利な条件を克服して採算が取れる事業にする先例をつくりたい」と話している。

来年度は第1期整備で、山宮地区の使われていないグラウンドに約4500枚、出力計680キロワットの太陽電池パネルを設置する。来春操業を開始する。2013年度以降、隣接するスキー場跡地に第2期整備をし、合わせて出力1000キロワットのメガソーラー(大規模太陽光発電所)にする。

立地条件は厳しい。神戸海洋気象台によると、豊岡市の年間日照時間は昨年1465時間と神戸市(2104時間)の約7割。

曇りでも発電できるが、市の予測によると、第1期設備の年間発電量は61万8000キロワット時(一般家庭約200世帯分)。同規模施設の全国平均の9割にとどまる。降雪対策のため、太陽光パネルを高さ90センチの台上に載せるなど建設費も割高になる。

来年度予算案に盛り込まれた第1期建設費は約3億3000万円。さらに今後、メンテナンス費用などが数千万円かかる。

現在未定の7月以降の売電価格を1キロワット時当たり35円と低めに設定すると、年間利益は約1600万円。施設費を回収するのに20年以上かかる試算になっている。

太陽光発電事業は、電力の全量買い取りを電力大手に義務づける再生可能エネルギー固定価格買い取り法が成立し、7月から制度がスタートすることをにらみ、全国の自治体や企業が次々に参入している。(C)毎日新聞

豊岡市がメガソーラーを計画している。第1期は出力680キロワットで来年2013年春稼動予定、その後に第2期工事を予定し、最終的に合計出力1000キロワット、つまり1メガワットのメガソーラーとなる。

このメガソーラーには大きな問題がある。それは、同市が積雪地帯ということだ。年間日照時間は神戸市の約7割にしかならない。第1期の出力は680キロワットだが、通常ならこの出力の年間発電量は68万キロワット時程度、日照が良ければ70万キロワット時は固い。しかし同市の場合、年間発電量予測は61万8000キロワットと、やはり低い数字となってしまう。

このメガソーラーは、もちろんこの7月からの電力会社による太陽光発電の全量買取の開始により利益を得ることを目論んでいる。しかし日照が弱いと設備投資の元を取るまで時間がかかってしまう。

この施設の第1期の建設費は約3億3000万円で、メンテ費用にさらに数千万円が必要となる。もし売電価格を低めの1キロワット時当たり35円と仮定すると、年間利益は約1600万円となり、費用の回収に20年以上かかる、とのことだ。

この費用回収期間をもっと短くする特効薬がある。それは、建設費を安くすることだ。第1期の出力680キロワットに要する建設費3億3000万円なので、割り算をすると、1キロワット当たりの建設費は約48万5千円だ。これは一般家庭並みで、高いと言わざるを得ない。メガソーラーなのだから、スケールメリットで安くなるはずだ。恐らく1キロワット当たり40万円を少し切る程度まで可能なはず。このブログでも今までに何回となく指摘したことだが、自治体が太陽光発電設備を建設するとその費用はなぜか非常に高くなる。地元業者との癒着とははっきりとは言い切れないが、その問題が今回にも存在しているように思う。

豊岡市のエコポイント制度

2012年02月27日(月)

毎日新聞サイトの2月26日の但馬版記事「豊岡版エコポイント:環境商品の購入などで 市が抽選券を交付、7月から開始予定 /兵庫」から一部を引用する。

◇企業にも制度導入

豊岡市は来年度から、豊岡版エコポイント制度を導入する。環境商品の購入などに対して、賞品の当たる市民エコポイント券(抽選券)を市民に交付する。

制度は7月開始予定。商品の領収書などを市役所や総合支所に持参して申請すると抽選券がもらえる。住宅用太陽光発電システムやペレットストーブ購入に対して10枚程度、1カ月の電気代節約などエコ活動の申告に対し、1枚を交付予定。10枚で1回抽選できる。抽選は年数回の市のイベント会場などで予定、「コウノトリ育(はぐく)むお米」やペレットストーブが当たる。賞品は企業から協賛を募る。

同時に環境に優しい住宅建設を促すポイント制度も導入し、環境のまちづくりを進める。

地元産木材の使用、太陽光発電、雨水タンクなど市が推奨する「エコハウスモデルプラン」に適合する住宅を施工したり、環境保護活動をした工務店や建築大工に企業エコポイントを与える。

企業エコポイントは1ポイント1円分の金券。エコハウス1軒分の新築につき10万ポイント程度を予定している。企業エコポイント券が使えるのは13年度以降。電気自動車やペレットストーブなど業者らが環境商品を購入した際、ポイントに応じて市が補助金を支給する。

来年度当初予算案に関連経費67万円を盛り込む。(C)毎日新聞

兵庫県豊岡市は2012年度(つまり今年度)から「豊岡版エコポイント制度」を創設する。上記記事はその(あまりよくまとまっていない)紹介だ。詳細は市のホームページ中の「豊岡版エコポイント制度の導入」に詳しい。実際の開始は今年7月頃の予定とのこと。3年度にわたるプロジェクト。今年度の当該予算は約1100万円だが当初予算には67万円のみ計上だ。

このエコポイント制度は3つの柱がある。
(1)企業エコポイント
(2)市民エコポイント
(3)エコハウス補助金
の3つだ。一番興味のあるのは「(2)市民エコポイント」だが、これが実にケチくさい。エコ関連商品を購入すると、エコポイント件を1枚または10枚貰えるが、この券10枚で抽選会に参加できるのみなのだ。ハズレの場合の特典は無いようだ。

この券を貰える商品は次のとおり。

太陽光発電 10枚、ペレットストーブ 10枚、 エコハウス新築利フォーム 10枚
電気代節約 1枚

など。このエコポイントで消費意欲が沸くだろうか。少々疑問だ。

また「(1)企業エコポイント」は、企業がエコハウスの新築をしたりエコ的取り組みを行った場合にポイントを付与し、ポイントを取得した翌年以降に「エコバレー協力金」なるお金が支給される。ただこのポイントの詳細は不明だ。

「(3)エコハウス補助金」は、エコハウスを新築・リフォームした際に受け取れる補助金だ。県内産木材 12万円、自然素材の内壁材(土・漆喰・珪藻土)が8万円などの補助金だ。この補助金額はまあまあの金額だろう。またこのエコハウスの施主には前記のとおりエコポイントが付与される。そして施工した業者にも、前記企業エコポイントが支給される。

この制度全体を見ると、どうも市民よりも市内業者への補助のニュアンスが感じられる。

なお同市には太陽光発電設置補助金もある。2011年度分は昨年2011年11月上旬に予算に達して意終了したそうだ。2012年度の補助内容は、1キロワット当たり3万円、上限4キロワットだ。そして、市内業者の施工には1キロワットあたり1万円の上乗せで、かつ、市内産太陽光モジュールを使用した場合にはさらに1キロワットあたり1万円の上乗せがある。すべて条件を満たすと1キロワットあたり5万円となり、これは市町村レベルの太陽光発電設置補助金としては上位の金額になる。やはりここでも市内業者保護が顔を出している。

ここで興味を惹かれるのは、「市内産太陽光モジュールを使用した場合」から推察するに、同市には太陽光パネルの生産拠点があるらしいことだ。調べてみると、カネカの工場が豊岡市にあった。カネカの同工場では、薄膜シリコンやタンデム型の太陽光パネルを生産している。

まあ市内業者への補助がメインのエコポイント制度だが、もう少し市民の利益還元を考えても良いのではないだろうか。

太陽追尾型の太陽光発電装置

2012年01月12日(木)

神戸新聞サイトの1月12日記事「太陽光追尾しながら発電 電気工事店が開発 たつの」から一部を引用する。

兵庫県たつの市新宮町觜崎の電気工事店「志水電気」が、太陽の動きに合わせてパネルの向きが変わる太陽光追尾型発電設備「ひまわり」を開発した。社長の志水秀作さん(62)が、電気工事のノウハウを応用して設計。費用は通常の約1・5倍だが、発電量も約1・5倍になるという。特許出願中で、「脱原発の時代、効率的な太陽光発電で社会貢献したい」と話す。

志水さんの本業は工場などの配線工事。福島第1原発事故後、電力不足になったことをきっかけに、初めての装置開発を思い立った。電気工事の技術を応用して設計図を書き、取引先の鉄工所と相談して専用の歯車も作った。メーカー製のパネルに、市販のモーターを組み合わせるなどして完成させた。

高さ約3メートルの円柱の上に、太陽に向かって20度傾いたパネル(縦4・1メートル、横4・8メートル)が載る。1時間半ごとに、円柱の軸が水平方向に回転し、太陽の動きを追う仕組みだ。12月上旬に近くの水田に設置したところ、屋根の発電機に比べて1・2倍の発電量だったことが確認できた。志水さんは「夏場なら1・5倍になる。設置すれば、土地の有効活用にもつながる」としている。
...(C)神戸新聞

太陽追尾型の太陽光発電装置を、町の電気工事店が開発した、という話題だ。場所は兵庫県たつの市。たつの市は古い町並みが美しく静かな町だ。関東地方在住の私と家族は、地震または放射能で引っ越さざるを得ないときの引越し先候補のNo.1がこの市だ。

さてこの太陽追尾型の太陽光発電装置の外観の一番手前の装置を見ると、太陽光パネル9枚(3枚×3列)が1本の柱の上に設置され、全体が太陽の方向に動くという装置のようだ。

この柱の高さは3メートルで、太陽光パネルは通常の設置角度である20度に設置されている。記事によれば、1時間半ごとにパネルが柱を軸に回転し太陽の方向を追う仕組みだ。

12月にテストしたところ、発電量は通常の1.2倍とのこと。太陽追尾はそれほど発電量が増えないのが定説だが、12月で2割増はたいしたものだ。夏場なら発電量は1.5倍になる予測、とのことだ。

この引用記事からは、パネルを動かす電源や、太陽の方向を追うロジックは不明だ。ただ一般的には、パネルを動かす電源は、太陽光発電した電力を蓄電池に蓄えた電力を使用しているのだろう。また太陽の方向を追う仕組みは、太陽の方向を見つけるセンサーがあるのではなく、季節ごとの角度が内部ソフトウェアに組み込まれているのだろう、と想像する。

価格は通常の太陽光発電装置の1.5倍になってしまうそうだが、価格はともかく、このような複雑な装置を町の電気屋さんが開発したことに拍手!!!。

瓦と太陽光パネルが一体に

2011年07月13日(水)

今日は淡路島の話題だ。読売新聞サイトの7月6日記事「淡路島の瓦メーカーが太陽光事業」から一部を引用する。

...
「近畿セラミックス」(淡路市)は、化成品大手「カネカ」(大阪市)が開発した瓦と一体型のパネル(縦28センチ、横1メートル)を販売している。

表面は強化ガラス製で、近セラ社の平らな形の瓦とともに、屋根に取り付ける。新築住宅向けにセットで販売。昨秋から月5~10棟の注文があり、東日本大震災以降は問い合わせも増えた。営業にも力を入れ、7、8月で計約150棟分を販売するという。

淡路瓦工業組合によると、淡路島内の瓦メーカーの生産量は昨年、約4600万枚と、ピーク時(1994年)の約2億3300万枚から大幅に減少している。

近セラ社の福原幸蔵社長は、「瓦の出荷減を補うのに、太陽光関連事業は期待できる分野の一つだ。成長戦略にうまく取り込みたい」と話す。(C)読売新聞

瓦メーカーが瓦と太陽光パネルが一体になった製品を製造・販売する話題はこのブログの2009年10月24日記事「太陽光パネルと一体の瓦」で書いた。今日の話題もそれと同種の製品だ。

このような製品を瓦メーカーが販売する背景には、瓦の出荷量が減り続けている現状がある。引用記事によれば、淡路島の瓦メーカーの昨年の生産量は、ピークの1994年の約2割にしか過ぎない。瓦を使った和風住宅が現象していることが大きな原因だろう。そこで、瓦に付加価値を付けた製品として太陽光パネルと一体となった製品を開発した、と思われる。

この製品は、瓦と太陽光パネルが一体となることで、継ぎ目がめだたなくなるばかりか、不要な穴あけが減り、ということは太陽光パネル設置による雨漏りの心配もほとんど減少する、という大きなメリットがある。瓦屋根の新築住宅へ太陽光発電設備も同時に設置することを検討している人には有力な選択肢となる製品だろう。


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