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カテゴリー:千葉県

井戸ポンプ用の太陽光発電システム

2012年01月24日(火)

千葉日報サイトの1月23日記事「停電備え太陽光新システム 夜も井戸水ポンプ稼働可能に 東金の会社が開発」から。

地震など停電時に備えて、東金市東上宿の電気工事・リフォーム会社「エコ・ライフジャパン」(...)は、バッテリーに充電できるハイパワーの太陽光発電システム「太陽光エコライフシステムスカイバンク」を開発し、販売を開始した。
...
従来の太陽光発電システムでは電力が足りずポンプがうまく動かなかったが、新システムは1500ワットが基本(200ワットから最大2千ワットまで)とパワフルで問題なく動かせる。

通常の太陽光発電では余剰電力は電力会社に売電する選択肢しかないが、新システムでは余剰電力をバッテリーに充電することが可能。

価格は130万円から。...(C)千葉日報

防災のために井戸を掘る家庭も多くは無いが存在する。自治体によっては防災井戸の設置を推奨しているところもある。ところがその防災井戸には大きな弱点がある。それは、停電するとポンプが止まるため水を汲み上げることができなくなるのだ。3.11を例にひくまでもなく、大きな災害ほど停電を伴うことが多い。その問題点の解の一つが、太陽光発電とバッテリーへの充電だ。

千葉市東金市のある会社が開発した製品は、太陽光発電の出力が最大2000ワットで、標準が1500ワットとのことなので、電動ポンプのような大電流が必要な機器も問題なく動かすことができる。また日中の太陽光発電時の余剰電力は、バッテリーに充電して夜間に使用することができる設計のようだ。

ただ価格は高い。130万円から、とのことだ。井戸のポンプに特化したこの太陽光発電システムはユニークで有用と思うので、もう少し価格を下げて勝負してもらいたい。

東京湾の灯台に太陽光発電を設置

2011年04月29日(金)

今日は東京湾の灯台の話題。神奈川新聞のカナロコサイトの4月26日記事「第二海堡に灯台用で国内最大の太陽光発電装置が整備、第3管区海上保安本部が現地を公開」から一部を引用する。

東京湾の人工島「第二海堡(かいほ)」(千葉県富津市)に灯台用の太陽光発電装置が整備され、第3管区海上保安本部が25日、現地を報道陣に公開した。出力は、4軒の一般家庭が日常生活で消費する電力を賄える約5万ワットで、灯台用としては日本最大という。

島西側に設置された太陽光パネル(1・2メートル×1・9メートル)は計192枚。蓄電池も144個を配置し、灯台や無線設備、気象観測装置に電力を供給する。総事業費は約5・4億円。

従来は、軽油を燃料とする発電機3台で電力を賄っていたが、21日から太陽光発電に切り替えた。年間18キロリットルに及ぶ軽油の運搬が不要になるほか、メンテナンスも軽減される。

第二海堡の設備の出力は、これまでで最大だった草垣島灯台(鹿児島県)の約6・5倍の規模。...

浦賀水道上にある第二海堡は、神奈川県と千葉県のほぼ中間に位置する無人島。砲台設置を目的に、明治後期に造られた。島全体が国有地で、一般人の立ち入りは制限されている。灯台は1920年に建設され、現在に至るまで船舶の重要な指標となっている。(C)神奈川新聞

このブログでも数回書いたが、灯台に太陽光発電設備の設置は国の方針のようで着々とその灯台が増えている。さて、東京湾の浦賀水道にある人工島の第二海堡の灯台に、灯台用としては日本最大の太陽光発電装置が設置された。画像のとおり、太陽光パネルが60度程度の傾斜を持って3段2列に設置され、その奥に灯台がある。

その太陽光パネルのサイズは、1.2m×1.9mとのことなので、面積は2.28平方メートルとなる。これは通常の太陽光パネルよりは大きい。この太陽光パネルを192枚設置した、とのことだ。出力を試算してみよう。通常のシリコン結晶型の太陽光パネルは面積が1.5平方メートル程度で出力が0.2キロワット程度だ。この灯台に設置された太陽光パネルはサイズが大きいので出力を1枚0.3キロワットと仮定すると、枚数は192枚なので、合計出力は約57.6キロワットとなる。引用記事では出力約5万ワット、つまり50キロワットとある。試算結果と比べて実際の出力が少し低いのは、太陽光パネルがシリコン結晶型ではない、薄膜の安価なタイプを使用しているのでは、と思われる。

なお灯台なので、蓄電池は必須である。どのようなタイプの蓄電池かは引用記事では不明だが、144個も設置したそうだ。総工費は約5億4千万円と、結構大きな金額だ。

この灯台の太陽光発電設備が完成するまでは、今までは鹿児島県の草垣島灯台の太陽光発電が最大規模だったが、今回のこの灯台はその6.5倍の規模、とのことだ。

この灯台の完成で、年間18キロリットルの軽油が不要になった。この量はドラム缶90本分に相当する。その分の二酸化炭素排出のみならず。島まで軽油を運ぶ手間も省けることになる。

この第二海堡は、そもそも明治時代に作られた砲台用の人工島で国有地。一般人の立ち入りは禁止されている、とのことだ。一度見学したいものだ。

千葉県のグリーンニューディール事業

2009年12月17日(木)

今日の話題は、千葉県のグリーンニューディール基金について。

まずグリーンニューディール基金とは、環境省の地域グリーンニューディール基金事業によると次のとおりだ。

1.事業の概要
...
環境省から都道府県・政令指定都市に対し、補助金を交付し、基金を造成します。都道府県・政令指定都市は、3年間のうちに基金を取り崩して、3.に掲げるような事業を活用できます。

2.事業の実施期間
平成21年度~平成23年度

3.基金対象事業
基金を対象として実施する事業は以下のとおりです。
 1.地球温暖化対策に係る地方公共団体実行計画関係事業
   [1] 公共施設省エネ・グリーン化推進事業
   [2] 民間施設省エネ・グリーン化推進事業
   [3] 地域環境整備支援事業
   [4] 廃棄物由来再生可能エネルギー利用促進事業
 2.都道府県廃棄物処理計画及び一般廃棄物処理計画関係事業
   [1] アスベスト廃棄物処理施設整備事業
   [2] 不法投棄・散乱ごみ監視等事業
   [3] 不法投棄残存事案支障状況等調査事業
 3.PCB廃棄物処理計画及び一般廃棄物処理計画関係事業
   [1] 微量PCB汚染廃電気機器等把握支援事業
   [2] 微量PCB廃棄物処理施設整備事業
 4.海岸漂着物地域対策推進事業
...
(C)環境省

要するに、都道府県・政令指定都市に環境関連基金を創設し、2009~2011年度でそれを取り崩しながら環境関連指定事業を行う、という制度だ。

さて千葉県のグリーンニューディールを見ると、千葉県の当該基金の金額は、8億4100万円だ。この基金により、今年度行う千葉県グリーンニューディール基金事業 事業計画は次のとおりだ。

NO 事業実施
自治体名
事業名 事業内容
1 千葉県 不法投棄等不適正処理箇所調査事業 大規模投棄現場の水質、土壌分析、堆積物等の性状調査等
2 千葉県 県有施設省エネ改修等事業 県有施設の省エネ診断
3 茂原市 茂原市役所庁舎省エネ改修事業 照明設備の高効率化(LED化)
4 勝浦市 千葉県勝浦市役所庁舎省エネ改修事業 省エネ用蛍光灯への改修、遮光省エネフィルム貼り付け
5 市原市 市原市水道施設省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電装置、屋外灯のLED化)
6 流山市 流山市役所新第2庁舎太陽光発電・LED導入事業 LED照明設備の設置
7 鴨川市 天津小湊支所省エネ改修事業 冷暖房設備の灯油吸収式から電動式への更新、LED蛍光灯等の設置
8 香取市 香取市省エネルギー型照明交換整備事業 小中学校通学路沿線の防犯灯をLED型へ切り替える
9 山武市 山武市役所成東庁舎省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電設置、照明設備改修)
10 多古町 多古町役場庁舎省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電装置、省エネ冷暖房設備の設置)
11 睦沢町 防犯灯が明るくなった!事業 文教エリアを中心に防犯灯をLEDに交換

(C)千葉県

基金総額は8億4000万円で今年度は11件の事業なので、3年間同一金額とすると、1箇所について約2500万円の予算、ということになる。そして事業の約半数は、市役所の照明のLED化だ。基金の使い方が違う、と感じる。

何故役所の照明のLED化にこの貴重な基金を使わなければならないのか。この基金はもっともっと一般市民にとって有益な事業に使用すべきだ。照明のLED化なら、たとえば公立小中学校・県立高校の照明LED化を優先すべきだ。なぜ役所が先なのか。

そもそもLED照明はあと5年後には主流になるとは思うが、今は大変高価だ。急速に価格は下がるはずだが、高価ないま、LED照明に変えるのは無駄だ。この事業を行うのであれば、少なくとも来年度以降にしたほうが事業費は大幅に減るはずだ。

もっともっと一般市民に有益な事業はいくらでも考えつく。たとえば、全公立小中学校に太陽光発電システムを設置する。教育を目的とすれば各学校に設置する太陽光発電システムはそれほど大きなものではなくて済む。それより大きなモニターを設置すればよい。

また、県にひとつ、県営のメガソーラー太陽光発電所を設置する、というやりかたもある。出力1メガワットなら、5~6億円でできるはずなので、これは基金の範囲内だ。

環境関連基金を利用して、住民への利益よりは役所の改修を優先する県・市の姿勢に強い疑問を持たざるを得ない。


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