2012年2月 | 燦燦太陽光発電.エコ - 2

2012年2月

宮城に続々メガソーラー

2012年02月20日(月)

朝日新聞サイトの2月18日記事「宮城・石巻でメガソーラー計画 国内最大1万キロワット」から一部を引用する。

日立製作所などが、宮城県石巻市の牡鹿半島に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建てる見通しになった。35億円を投じ、国内最大級の1万キロ(10メガ)ワットの出力とする計画で、来夏の稼働を目指す。

東光電気工事(東京都千代田区)と地元の土木建設会社が、事業を担う特別目的会社をすでに立ち上げており、日立も出資を検討している。今夏から始まる自然エネルギーによる電力の「全量買い取り制度」を使い、東北電力に売る。

東日本大震災の被災地では、三井物産も宮城県東松島市にメガソーラーを建てる計画で、復興の後押しになると期待されている。トヨタ自動車も、子会社の工場がある宮城県内陸部の大衡村で10~20メガワットのメガソーラーを建てる。(C)朝日新聞

太陽光発電ビジネスとして、宮城県石巻市に10メガワットものメガソーラーが建設を予定されている。来年夏の稼動だ。東京の電気工事会社と宮城の土木建設会社がこの目的の会社を設立し、日立製作所も出資を検討している、とのことだ。日立製作所はそういえば太陽光パネルは製造していない。発電ビジネスから太陽光関連ビジネスに参入、といったところか。

この出力10メガワットは、日本ではトップの発電規模だ。総費用は35億円なので、割り算をすると、1キロワット当たりの建設費用は35万円だ。大規模なのでこの数字は順当だ。(不思議なもので、自治体がメガソーラーを建設すると1キロワット当たりの設置単価はもっと高くなる。。。)

この他にも、東日本大震災の被災地では続々メガソーラー建設の話題がある。三井物産が松島市に建設予定だが、規模は不明だ。また、トヨタ自動車も宮城県大衡村に10~20メガワットものメガソーラーを建設予定だ。もし20メガワットなら、日本最大となる。

東北地方にはメガソーラーが続々だ。東北地方は雪があるので太陽光発電には向かないと思いがちだがそうではない。以前にもこのブログの記事で書いたが、日照時間は東京よりも多い地域が東北には多数あるのだ。

新潟県の太陽光発電の補助

2012年02月23日(木)

今日は新潟県の話題。毎日新聞サイト新潟版の2月23日記事「くらしに見る県予算案:太陽光発電 事業者向けも導入促進 /新潟」から一部を引用する。

(新潟)県は11年度から、家庭用太陽光発電の普及に力を入れている。県認定の取り付け2業者を利用した人に対して、購入・設置にかかるローンの信用補完を県が行うことで金利を0・5%程度下げ、金銭的な支援をする仕組み。1100万円を計上したこの事業は今年8月でいったん終わるが、12年度からは工場など事業者向けについても導入促進を図るという。
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新潟での普及に際し障壁となるのは、雪。パネル上に積もることで、太陽光が取り込めなくなる。だが県産業振興課によると、新潟市の場合、雪があっても緯度が高く、春から夏にかけての日照時間が長いため、1平方メートルあたりの年間の日射エネルギーは東京とほぼ変わらないという。

ただ、持ち家世帯の導入数は、昨年末時点で6275世帯で、全体の約1%にとどまる。1キロワットあたり国などから計11万8000円の補助が出るものの、平均規模4キロワットのもので購入・設置には約200万円かかるといい、コストの高さも課題となっている。(C)毎日新聞

新潟県の太陽光発電設置補助金は、上記記事によれば、県認定業者を利用するとローン金利が0.5%程度下がる、という補助制度だ。

そうではない、通常の補助金制度が無いか、新潟県のホームページで調べてみた。検索してとりあえず見つけたが、わかりにくいホームページだ。結果として、2011年度の補助金の2次募集は昨年、6月24日で終了、ということで、とうの昔に終了していた。それもそのはず、補助金額は、「1キロワット当たり7万円または補助対象経費の1/3のいずれか小さい額」という、県レベルとしては非常に高い補助金額なので、大人気となったのは間違いない。しかしその補助金も終了しているため、現在は引用記事の金利補助のみのようだ。

その金利支援については、県のホームページの「家庭用太陽光発電の普及促進に向けた取組について」に詳しく書かれている。それによれば、"県認定の2業者"とは、(株)コメリと(株)テクノナガイだ。前者の太陽光パネルはソーラーフロンティア製、後者はシャープ製だ。この2業者から購入すると、通常より1割程度安く設置できる他、ローンを利用するときは0.5%程度低い金利が適用される、とそのページには書いてある。(全然関係無い話だが、この前者のコメリには私の作ったシステムが多数納入されている。)

このように「県の指定業者」と聞くと、癒着は無いか、疑いの目で見てしまう。

さて引用記事後半によると、新潟県は雪が多いが太陽光発電には向いていることが書かれている。新潟は確かに雪が多く太陽光パネルに雪が積もると発電はできなくなるが、夏の日照量が多いため、年間の日射エネルギーは東京とそれほど変わりない、とのことだ。それなら太陽光発電には向いた土地と言えるだろう。

なお引用記事には少々変な部分がある。「新潟市の場合、雪があっても緯度が高く、春から夏にかけての日照時間が長いため」が変。「雪があっても緯度が"低く"」ではないだろうか。緯度が高かったら日照エネルギーは小さいはずだからだ。高緯度は、北海道より北ではないだろうか。

豊岡市のエコポイント制度

2012年02月27日(月)

毎日新聞サイトの2月26日の但馬版記事「豊岡版エコポイント:環境商品の購入などで 市が抽選券を交付、7月から開始予定 /兵庫」から一部を引用する。

◇企業にも制度導入

豊岡市は来年度から、豊岡版エコポイント制度を導入する。環境商品の購入などに対して、賞品の当たる市民エコポイント券(抽選券)を市民に交付する。

制度は7月開始予定。商品の領収書などを市役所や総合支所に持参して申請すると抽選券がもらえる。住宅用太陽光発電システムやペレットストーブ購入に対して10枚程度、1カ月の電気代節約などエコ活動の申告に対し、1枚を交付予定。10枚で1回抽選できる。抽選は年数回の市のイベント会場などで予定、「コウノトリ育(はぐく)むお米」やペレットストーブが当たる。賞品は企業から協賛を募る。

同時に環境に優しい住宅建設を促すポイント制度も導入し、環境のまちづくりを進める。

地元産木材の使用、太陽光発電、雨水タンクなど市が推奨する「エコハウスモデルプラン」に適合する住宅を施工したり、環境保護活動をした工務店や建築大工に企業エコポイントを与える。

企業エコポイントは1ポイント1円分の金券。エコハウス1軒分の新築につき10万ポイント程度を予定している。企業エコポイント券が使えるのは13年度以降。電気自動車やペレットストーブなど業者らが環境商品を購入した際、ポイントに応じて市が補助金を支給する。

来年度当初予算案に関連経費67万円を盛り込む。(C)毎日新聞

兵庫県豊岡市は2012年度(つまり今年度)から「豊岡版エコポイント制度」を創設する。上記記事はその(あまりよくまとまっていない)紹介だ。詳細は市のホームページ中の「豊岡版エコポイント制度の導入」に詳しい。実際の開始は今年7月頃の予定とのこと。3年度にわたるプロジェクト。今年度の当該予算は約1100万円だが当初予算には67万円のみ計上だ。

このエコポイント制度は3つの柱がある。
(1)企業エコポイント
(2)市民エコポイント
(3)エコハウス補助金
の3つだ。一番興味のあるのは「(2)市民エコポイント」だが、これが実にケチくさい。エコ関連商品を購入すると、エコポイント件を1枚または10枚貰えるが、この券10枚で抽選会に参加できるのみなのだ。ハズレの場合の特典は無いようだ。

この券を貰える商品は次のとおり。

太陽光発電 10枚、ペレットストーブ 10枚、 エコハウス新築利フォーム 10枚
電気代節約 1枚

など。このエコポイントで消費意欲が沸くだろうか。少々疑問だ。

また「(1)企業エコポイント」は、企業がエコハウスの新築をしたりエコ的取り組みを行った場合にポイントを付与し、ポイントを取得した翌年以降に「エコバレー協力金」なるお金が支給される。ただこのポイントの詳細は不明だ。

「(3)エコハウス補助金」は、エコハウスを新築・リフォームした際に受け取れる補助金だ。県内産木材 12万円、自然素材の内壁材(土・漆喰・珪藻土)が8万円などの補助金だ。この補助金額はまあまあの金額だろう。またこのエコハウスの施主には前記のとおりエコポイントが付与される。そして施工した業者にも、前記企業エコポイントが支給される。

この制度全体を見ると、どうも市民よりも市内業者への補助のニュアンスが感じられる。

なお同市には太陽光発電設置補助金もある。2011年度分は昨年2011年11月上旬に予算に達して意終了したそうだ。2012年度の補助内容は、1キロワット当たり3万円、上限4キロワットだ。そして、市内業者の施工には1キロワットあたり1万円の上乗せで、かつ、市内産太陽光モジュールを使用した場合にはさらに1キロワットあたり1万円の上乗せがある。すべて条件を満たすと1キロワットあたり5万円となり、これは市町村レベルの太陽光発電設置補助金としては上位の金額になる。やはりここでも市内業者保護が顔を出している。

ここで興味を惹かれるのは、「市内産太陽光モジュールを使用した場合」から推察するに、同市には太陽光パネルの生産拠点があるらしいことだ。調べてみると、カネカの工場が豊岡市にあった。カネカの同工場では、薄膜シリコンやタンデム型の太陽光パネルを生産している。

まあ市内業者への補助がメインのエコポイント制度だが、もう少し市民の利益還元を考えても良いのではないだろうか。


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