2011年3月 | 燦燦太陽光発電.エコ

2011年3月

チベットの大型太陽光発電所

2011年03月26日(土)

朝日新聞サイトの3月22日付け人民日報記事「大型太陽光発電所がチベットにまた一つ建設へ」から引用する。

無錫尚徳太陽能公司は青蔵高原に建設した10メガワットの大型太陽光発電所が今年6月末に竣工する予定だ。先月着工した、山東省最大のチベット支援計画、日喀則(シガツェ)の10メガワット太陽光発電所に続く、西蔵(チベット)地区の大型太陽光発電応用プロジェクトとなる。中国新聞網が22日伝えた。

世界各国が現在、太陽エネルギーの開発と利用を重要なエネルギーの発展方向としている。欧州連盟(EU)、日本、米国は2030年以降、エネルギー供給安全の重点を、太陽エネルギーなどの再生エネルギーに置く計画だ。太陽光発電は2030年までに世界の電力供給の10%以上、2050年には20%以上を占めると予想されている。太陽光産業の大々的な発掘と開発が将来的なエネルギー利用の主流となることは間違いない。

チベットは中国でも太陽エネルギー資源が最も豊富な地域で、年平均日照時間は3000時間に及び、サハラ砂漠に次いで世界で2番目に多い。90年代以降、科学者の研究と普及が進み、居住地が分散している農牧地域の人々の電力使用問題が太陽エネルギーの利用により解決され、すでに阿里(ガリ)や那曲(ナクチュ)などの地域で幅広く利用されている。こうした地域の太陽光産業の発展の見通しは明るい。

チベットに10メガワットの太陽光発電所が6月に竣工する、という話題だ。記事には「大型」太陽光発電所とあるが、確かに極端ではないが大型だ。

この記事の中に、「太陽光発電は2030年までに世界の電力供給の10%以上、2050年には20%以上を占める」とある。しかしこのたびの原発事故で、太陽光発電が加速されることが予想される。

記事にあった、チベットはサハラ砂漠に次いで日照時間の多い地域、という情報は初めて知った。日本は梅雨があるため年間日照時間はチベットよりは少ないが、日照時間の多い地域での大規模太陽光発電所建設の促進が急務だ。

福岡空港に太陽光発電

2011年03月27日(日)

毎日新聞サイトの3月25日記事「福岡空港:太陽光発電、国際線ターミナルビル設置 来月から本格運用」から。

福岡空港(福岡市博多区)の国際線ターミナルビルに太陽光発電設備が設置され、4月1日から本格運用が始まる。発電量は年間約19万6000キロワット時で、国内の空港では羽田、中部に次ぐ3番目の規模になるという。

九州電力の子会社「キューデン・エコソル」と福岡空港ビルディングの共同事業。同ターミナルの屋根に太陽光パネル1152枚が取り付けられ、ターミナル内のエスカレーター全20基の消費電力を賄えるという。また年間で二酸化炭素約73・3トンを削減できる見通し。事業費は約1億円。

福岡空港に太陽光発電設備が新設された、という話題だ。発電量は年に19万6000キロワット時、とのことなので、約20万キロワット時とすると、この太陽光発電設備の発電能力は約200キロワット、と概算できる。一般家庭50軒分だ。

そして、太陽光パネル枚数は1152枚とのことなので、1枚当たりの発電量は約0.17キロワットとなる。通常は1枚0.2キロワット程度なので、少し(安価だが)能力が低いタイプか、小さな太陽光パネルと予想できる。

事業費は1億円とのことなので、出力1キロワット当たりの費用は、50万円となる。順当な数字だろう。

甲斐市竜王庁舎新館に太陽光発電

2011年03月28日(月)

山梨日々新聞サイトの3月27日記事「竜王新庁舎が完成 甲斐市、来月1日業務開始 」から一部を引用する。

甲斐市が進めてきた竜王庁舎の増築工事が終わり26日、落成式が行われた。完成した新館と本館に本所機能を集約。敷島、双葉の両庁舎にはそれぞれ地域課と市民課を置く。4月1日から業務を開始する。

市によると、新館は竜王北部公民館を併設。鉄骨造り、一部鉄筋コンクリート造りで、地上4階、地下1階、延べ床面積は約5200平方メートル。エントランスホールには総合案内窓口を設け、フロアマネジャーが来庁者を希望する部署まで案内する。屋上には太陽光発電装置を設置。最大30キロワットを発電し、新館電気使用量の7%程度を賄う見込み。

1階には市民窓口や福祉など5課を配置。2階には教育委員会関係の3課や防災対策室が入る。3階と4階は公民館機能がメーンで、会議室や多目的室などを設けた。

竜王庁舎の増築は、同庁舎への本所機能集約に伴い実施。2009年11月に着工した。総事業費は約18億7300万円。落成式には関係者約100人が出席し、テープカットなどで完成を祝った。

山梨県甲斐市の竜王庁舎の新館に太陽光発電設備が設置された。

出力は30キロワットとのことなので、一般家庭6~8軒分の出力だ。その出力で新館の7%程度をまかなえるそうだ。

その太陽光発電設置にかかった費用や太陽光発電設備の詳細情報を知りたいところだが、残念ながら情報は書かれていない。

松山市の太陽光発電

2011年03月29日(火)

愛媛県松山市の話題。3月23日付の読売新聞サイト記事「松山市の太陽光発電普及評価」から。

太陽光発電の普及に取り組む松山市が、資源エネルギー庁から「次世代エネルギーパーク」に県内で初めて認定された。取り組みは同庁によって国内外にPRされることになっており、市は全国平均を1割上回る年間約2000時間の日照量を生かし、新エネルギー関連企業の誘致などを進めるとしている。

認定は2007年度から開始。松山市を含み33自治体・団体が認定されている。

同市は公共施設15か所と小中学校33校の屋上にソーラーパネルを設置。住宅や事業所を対象に太陽光発電設置の補助金制度を設け、4400世帯・事業所が年間1万6800キロ・ワットを〈発電〉している。

1時間に2000キロ・ワットを発電できる四国電力のメガソーラー発電所や、太陽電池製造装置で世界52%の占有率を誇る「エヌ・ピー・シー」(本社・東京)の工場の立地も進んでおり、同市担当者は「新エネルギーはまだコストがかかるが、産業創出につながる。認定を契機に市民の理解が深まれば」と期待している。

太陽光発電に熱心な松山市が、資源エネルギー庁から「次世代エネルギーパーク」に認定された、という話題だ。これは愛媛県初、とのこと。この記事によれば、松山市は日照時間が全国平均を1割上回る、日照に恵まれた市なのだ。だから太陽光発電に熱心なのだ、と合点が行く。

松山市はこのブログでも書いたことがあるが、太陽光発電の導入補助金が手厚い。その成果か、「4400世帯・事業所が年間1万6800キロ・ワットを〈発電〉」とのことだ。ん?記事の単位が変だ。年間発電量ならキロワット時のはず。しかし4400もの家庭・事業所で年間1万6800キロワット時なら、これは逆に少なすぎる。おそらく、4400の家庭・事業所の出力(能力)の合計が1万6800キロ・ワット、ということだろう。それなら合点が行く。1万6800キロ・ワットを4400で割ると、1家庭・事業所当たりの出力が3.8キロワットとなり、順当な数字となるからだ。

なおこの次世代エネルギーパークについては、資源エネルギー庁ホームページ中に新たに8件の次世代エネルギーパーク計画を認定中に書かれている。

漁船と太陽光発電実験

2011年03月30日(水)

このブログでは、太陽光発電装置を搭載した船舶の話題を2回報じた。太陽光と風力で航行する船舶太陽光発電の電力だけで9時間航行できる船だ。今日の話題は船といっても漁船。読売新聞サイトの3月7日記事「太陽光電力で動く漁船、長崎県が6月から実証実験」から一部を引用する。

(長崎)県は6月から、太陽光電力を使用するモーターを搭載した電動漁船の実証実験を、対馬市厳原町で始める。省エネや地球温暖化防止、燃油価格の高騰に悩む漁業者の支援につなげるのが目的。約4か月間行い、消費電力、航行時間などのデータを収集したうえで、実用化を目指す。

太陽光発電パネル(縦7メートル、横12メートル)や急速充電器などを同町豆酘地区の漁港岸壁に設置。小型漁船(全長約8メートル、幅約2・2メートル、重量約1・3トン)には、モーターや充電したバッテリーを取り付け、地元漁業者にデータ収集を兼ねたアワビ、サザエ漁に出てもらう。燃費などの面でガソリンエンジン船との比較を行うという。

実証実験は、水産庁の補助事業で、「豆酘地区広域漁港整備事業」(2010~11年度)の一環として取り組む。水産業が盛んな離島地域として、同地区を実験場所に選んだ。今年度の事業費は約1000万円。

実験本番に向け、7日には県対馬振興局で、検討委員会を開催。大学教授や行政、漁業者らの5人が、発電施設の規模や漁船の性能などについて意見を交わすほか、実験を行う漁港の状況視察も行う。

同振興局の担当者は「漁業者にとって、燃油価格の高騰は深刻なので、負担を少しでも減らしたい。地球環境を守る意味でも、ぜひとも実用化につなげたい」と話している。

残念ながら、漁船に太陽光発電パネルが取り付けられているのではない。太陽光パネルは岸壁に設置される。他に急速充電器も設置される。漁船には、モーターと充電したバッテリーを取り付ける。つまり、岸壁に設置された太陽光発電装置からバッテリーに充電し、そのバッテリーを漁船に搭載し推進用モーターを回す、という仕掛けだ。

漁船の燃料が高騰しているいま、この仕組みとガソリンエンジン船との燃費比較を行うそうだ。これは水産庁の補助事業で、事業費は約1000万円とのことなので、小さな金額ではない実験だ。

この太陽光パネルのサイズは、7m×12mとのこと。面積は84平方メートルとなる。通常の太陽光パネルは、1.5平方メートルで出力0.2Kwなので、計算するとこの太陽光パネルの出力は、約11Kwとなる。バッテリーに充電するだけにしては結構大きな出力だ。11Kwというと、一般家庭の太陽光発電設備の3~4軒分だ。この大出力は、同時に多数のバッテリーを充電できるようにするのか、他の用途があるのか、のどちらかであろう。


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