2010年6月 | 燦燦太陽光発電.エコ

2010年6月

関市の市役所に太陽光発電が設置

2010年06月01日(火)

今日は岐阜県関市の話題。毎日新聞サイト岐阜版の5月27日記事「太陽光パネル:関市役所、2棟に480枚設置 /岐阜」から一部を引用する。

関市役所(関市若草通)の南庁舎屋上と車庫棟屋根に計480枚の太陽光発電パネルが設置され、27日から供用が開始される。発電規模は96キロワットと県内の公共施設では最大規模で、庁舎内の照明や空調などの電気の一部をまかなう。

設置されたのは車庫棟がパネル336枚(発電規模は67・2キロワット)、南庁舎が同144枚(同28・8キロワット)。総事業費は1億820万円。うち1億円は国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金でまかない、市の負担は820万円。

市の試算によると、年間の予想発電量は約10万7000キロワット時。これにより、CO2は年間33・756トンを削減、電気料金は年間で約230万円減らす考えだ。

...(C)毎日新聞

関市は人口約9万4千人程度の市だ。その市役所屋上と車庫棟屋根に太陽光発電パネルが設置された。太陽光発電パネルの設置枚数は計480枚で、出力は96キロワット。市役所としては意外に出力が高いように思う。太陽光パネル1枚当りの出力は、ぴったり 96キロワット÷480枚 = 0.2キロワットだ。ということは、通常のシリコン結晶系の太陽光パネルだろう。

年間の予想発電量は10万7000キロワット時。関市は積雪もあるようなので、こんなものか。この発電量で、二酸化炭素は約34トン、電気料金は年間約230万円も減らすことができる、とのことだ。

この太陽光発電設備の設置費用は1億820万円、とのこと。計算してみると、1キロワット当りの設置費用は、1億820万円÷96キロワット ≒ 112万7千円。非常に高価だ。このブログで何回も紹介しているとおり、自治体の庁舎への太陽光発電システムの導入は非常に高金額だ。そのココロは国からの補助金。今回の関市も、1億円は国からの交付金で、市の負担はたったの820万円なのだ。そもそも、このシステムが高価になる理由は引用記事にはどこにも書いていない。関市役所車庫棟の屋根画像を見ると、屋根への設置は傾斜がなく平らにベタに太陽光パネルを設置している。これは一番費用のかからない設置方法だ。それなのに非常に高い金額になるのは何故なのだろうか。

うきは市の太陽光発電設置補助金

2010年06月03日(木)

福岡県うきは市の話題。毎日新聞サイト福岡版の6月3日記事「うきは市:補正予算案 3372万円増 /福岡」から。

うきは市は2日、6月定例議会(10日開会)に提案する約3372万円増額の10年度一般会計補正予算案など14議案を発表した。

補正予算の主な事業は、15%のプレミアム付き商品券発行事業費補助金2500万円▽不登校・引きこもり対策相談支援事業委託料218万円▽住宅用太陽光発電システム設置費補助金200万円--など。
...(C)毎日新聞

福岡県うきは市は2005年に発足したばかりの市なので馴染みは無い市かもしれない。実は筆者も知らなかった。うきは市は福岡県の南東部に位置し、大分県日田市と接している。総人口は3万3千人程度の小規模な市だ。

そのうきは市の太陽光発電システム設置補助金の予算額が200万円、という記事だ。市レベルの補助金は県レベルより高額なところが多いのにたったの200万円の予算、と思ったがこれは補正予算だった。補正予算の額は約3300万円とのことなので、その1割近くが太陽光発電設置補助金ということになる。

そこで、うきは市の太陽光設置補助金を調べてみた。補助金額は、1キロワット当り3万円で、上限は10万円だ。まあ、小規模な市としては頑張っている補助金額だろう。補正予算額が200万円ということは、約20軒分の補助金が上乗せされた、ということだ。

それでは補正予算前の本予算を調べてみた。一般会計予算の概要にあるが、住宅用太陽光発電システム設置補助金の今年度予算額は100万円だった。ということは、本予算では約10軒分の補助金しか用意されていなかったことになる。今回の補正予算と併せて、予算総額は300万円、約30軒分の補助金となる。予算総額はやはり少ないが、小規模な市での予算の使い道はどうあるべきか、考えさせられる。

工場の大規模な太陽光発電

2010年06月20日(日)

今日は福島県の話題。朝日新聞サイト福島版の6月19日記事「東北一の太陽光発電」から一部を引用する。

●矢吹・レンゴー工場完成

東北最大の太陽光発電を備えた施設が矢吹町に完成し、完工式が18日に開かれた。段ボールメーカーのレンゴー(大阪市)の福島矢吹工場で、昼間に工場で使う電力のすべてを太陽光でまかなえる能力を備えているという。

総発電容量は1535キロワットで、東北電力によると同社のエリア内で最大。年間に生み出せる電力は145万キロワット時で、約400世帯分の使用電力に相当する。地上部分と工場の屋上の計約1万4千平方メートルに、8532枚の発電パネルを設けている。

...太陽光発電設備に8億3千万円を投じており、工場の総投資額は115億円。...(C)朝日新聞

東北地方で最大の太陽光発電施設が完成した。レンゴーの福島県矢吹町の工場だ。出力は1535キロワットというから半端ではない。メガソーラーだ。この電力で昼間の同工場の電力をすべて賄えるというから、大変な能力だ。

太陽光パネルは地上部分と工場の屋根に設置し、設置面積は1万4千平方メートルで太陽光パネル数は8532枚とのことだ。割り算をすると、太陽光パネル1枚の面積は、1万4千平方メートル÷8532枚 ≒ 1.64平方メートルだ。通常の太陽光パネルより若干大きめか。

また、太陽光パネル8532枚で出力1535キロワットだから、太陽光パネル1枚当りの出力は約0.18キロワットとなる。これは通常より若干低い出力だ。サイズは通常より少し広く、出力は通常より少し低めなので、この太陽光パネルはシリコン単結晶ではなく、もうすこし性能は落ちるが価格の安いタイプ、と考えられる。

本当に価格が安いのか検算してみる。この工場ではこの太陽光発電設備に8億3千万円かけたそうで出力は1535キロワットなので、割り算をすると、出力1キロワット当りの設置価格は約54万円となる。確かにこれは安いだろう。

ここでレンゴーのサイトを調べた。太陽光発電のクリーンエネルギーで昼間の電力を全てまかなう エコ段ボール生産拠点 レンゴー福島矢吹工場 営業開始という記事を見つけた。それによると、この太陽光パネルの太陽電池はシャープの多結晶型パネルだ。なるほど、多結晶なら単結晶よりは少し安く少し能力が落ちる。私の予想は当った。

松山市の太陽光発電設置補助金は高額

2010年06月21日(月)

今日は松山市の話題。少々前の記事だが、毎日新聞サイト愛媛版の6月12日記事「松山市:44億円補正など、15議案を発表 6月議会、18日開会 /愛媛」から一部を引用する。

松山市は11日、...総額44億7189万円の一般会計補正予算案など15議案を発表した。18日開会の6月議会に提案する。

補正案では他に、家庭や事業所の太陽光発電システムの設置補助2億5181万円...も盛り込まれた。(C)毎日新聞

松山市の補正予算案で、市の太陽光発電システム設置補助金の予算が2億5181万円、とのことだ。この金額は、市レベルの補助金の予算額としては多い。これは補正予算なので、本予算が別にあるとすれば、総額はかなりの金額だ。

ここで松山市の太陽光発電設置補助金について調べてみた。市の平成22年度太陽光発電システム補助制度についてによると、補助金額は次のとおりだ。

補助金額(個人・法人)

●10kW 未満:1kWあたり7万円(上限35万円)
※補助対象経費(税込)の実支出額が上記金額より低い場合は、実支出額が補助金額となります。

●10kW以上:一律100万円

法人・個人を問わず同じ基準の補助金というのは珍しい。そして補助金額も多い。10キロワット未満システムでは、補助金額は1キロワットあたり7万円で上限は35万円。10キロワット以上のシステムでは、一律に100万円だ。10キロワットちょうどのシステムなら、1キロワット当り10万円という破格の補助額が得られるのだ。

しかしこの高額も、昨年度よりは下がっている。このブログの昨年11月5日記事「愛媛の太陽光発電システム補助金」によると、昨年度の補助額は出力10Kw未満の場合は、「補助対象経費の12.5%か、1kWあたり8万円のいずれか低い額(上限40万円)」だった。1キロワット当りの補助額が1万円減っており、それに伴い上限も5万円減額だ。

今年度、減額になった理由はどこにも書かれていないが、他自治体のほとんどがそうであるように、金額を少なくして補助件数を多くする、という政策によるものと思われる。

ローソンの太陽光発電+蓄電池システム

2010年06月22日(火)

昨日に引き続き松山市の話題。少々前だが6月10日付の朝日新聞愛媛版記事「エココンビニ 発電も蓄電も」から一部を引用する。

◇松山でローソン 初の省エネ装置
 非常時、照明10時間維持

大手コンビニエンスストアのローソンは、太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を併用した新しい省エネシステムを9日、松山市の「ローソン松山東石井6丁目店」 に導入した。 二酸化炭素(CO2)削減や、災害時の非常電力として効果が期待できるという。 ローソンによると、コンビニエンスストアで蓄電池を用いた省エネシステムを導入するのは全国初という。

リチウムイオン蓄電池は、大和ハウスやシャープなどが出資したベンチャー企業「エリーパワー」 (東京都品川区) が開発。 従来品より安全性が高いとされるリン酸鉄リチウムを使用、最大で約10キロワットアワーを蓄えることが出来る。 蓄電池は店舗の裏に据えられた。

また、屋上には1枚約1・3平方メートルの太陽光発電パネルを56枚設置。 夏の晴天日なら、1日70~80キロワットアワーを発電でき、一般的な店舗の年間消費電力約19万キロワットアワーのうち、約1万キロワットアワーをまかなえるという。 蓄電池でためた分は、夜間や災害時の非常用電力として利用する。 外部からの電力が無くても店内の照明を約10時間維持できる。 さらに、LED化などで年間17%のCO2削減を目指す。
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課題は、蓄電池の価格だ。導入には相場価格で約1千万円かかる。 エリーパワーは「昨年から稼働している川崎の工場などで量産化を進めることで、数年の内に半額程度に抑えたい」 としている。(C)朝日新聞

コンビニエンスストア各社は環境配慮型店舗の設置・転換を進めている。このブログの1月30日記事「コンビニに環境配慮店舗が登場」ではファミリーマートのそのような店舗を紹介した。その引用記事の最後に、ローソンも環境配慮型店舗の導入を進めている旨、記述があった。今日の話題はそのローソンの環境配慮型店舗だ。

このローソンの新店舗は、太陽光発電+蓄電池の大掛かりなシステムだ。太陽光発電は、1.3平方メートルの太陽光パネルを56枚設置とのこと。通常よりは少々小さめの太陽光パネルなので、1枚当りの出力を0.18キロワットと仮定すると、この太陽光発電システムの出力は 0.18キロワット×56枚≒10キロワットと計算できる。引用記事では、このシステムの年間発電量が約1万キロワット時、とのことなので、この数値からも出力は約10キロワットと推定できる。この電力で、コンビニの年間電力使用量の5%程度を賄える。

蓄電池システムは、リン酸鉄リチウムによる蓄電池で、最大10キロワット時の蓄電量とのこと。この蓄電された電力は、太陽の照らない夜間や、非常用電力として使用するとのこと。店内照明をLEDかしたこともあり、外部電力無しで店内の照明を約10時間維持できる能力だ。

このシステムは、エリーパワー社製。この会社については、このブログの昨年12月1日記事「神奈川県庁に太陽光発電による電気自動車充電スタンド」でも話題にした。

なんといってもこのようなシステムの難点は、蓄電池システムが高価であることだ。今回のコンビニクラスでは約1千万円かかるそうだ。エリーパワーでは数年の内に半値まで下げたい意向のようだ。企業努力に期待する。


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